『殺し愛』では、ロマンスグレーの素敵なおじさんが登場します。
ちょっとお行儀の悪い子どもに対して、怒らずに、良くない行為だよと注意している優しいおじさん。
そんな優しいおじさんも、裏社会では名の通った有名人。
今回は、そんな素敵で優しい雰囲気のあるドニーに焦点をあてて、ドニーの正体と過去について解説していきます。
また、ドニーがシャトーにこだわる理由も紹介していきます。
目次
殺し愛ドニーの正体と過去は?
<CHARACTER>
— 『殺し愛』公式|1月12日よりTVアニメ放送開始 (@LoveofKill_info) November 17, 2021
ドニー
cv #大塚芳忠
港町バロセラに拠点を置く組織のボスで、「戦争仕掛屋(トリガー)」の異名を持つ。戦災孤児を育成し、強力な構成員として配下に置いている。
▽キャラボイス入りのPVはこちらhttps://t.co/mxRdW3wZ3i#殺し愛 pic.twitter.com/Nikieus5xZ
ドニーの本名はドナルド・バッハマン。
ぱっと見は、ロマンスグレーの素敵なおじさんに見える。
おじさんだけど、幼い子どもの面倒を見ていて、ちょっと不思議な感じ。
では、そんなドニーこと、ドナルド・バッハマンの正体について、解説していきますね。
ドニーの正体は戦争仕掛屋
ドニーは戦争仕掛屋(トリガー)という異名をもった人物です。表向きにはしたくない、できない内容について、もみ消しを依頼されるのがドニーです。
港町であるバロセラに拠点を持っている組織のボスなんです。
幼い子どもであるミファや、ジノンも実はドニーが保護した子どもたちです。
孤児を保護しては組織の構成員として育て上げています。
また、ドニーは、反社会因子を収容する秘密施設から男の子を引き取って保護しています。
その保護した男の子には、「ソン・リャンハ」という名前を与え、学校へ通わせていました。
(ひぇぇぇ、優し気なおじさんは組織のボスだったのか。子どもたちも組織の構成員にするために育ててるのか。
ちょっとショック。でも、ちゃんと教養を身につけるように学校へ通わせたりしているのは立派ですよね。)
ジノンに至ってはナイフを自由自在に操ることができるので、立派な構成員として役に立ちますよね。
ソン・リャンハについては道案内をさせたかったから、地理を頭の中に入れることを最優先させていましたからね。
(あ、やっぱり構成員としての仕事をさせるために、学校へ通わせていたのか。恐るべし、ドニー。)
ドニーは過去は戦士
ドニーは中米での内戦で戦っていました。最前線で戦っており、その際に左目を負傷してしまいました。負傷した左目は治る可能性はほぼありません。
ドニーは、リスト・ノーブル(シャトーの父親)と会話をしている際に、次のように語っていました。
「私には国がありません。言語に文化、宗教、信念。何一つ語るに足るものをもちあわせていない。」
殺し愛のドニーのセリフより。
ドニーは自らのことを何も持ち合わせていないと語っていたけれど、リスト・ノーブルから見れば、チェスで対戦したときに、ドニーの方が強かった。
ドニーにはリスト・ノーブルが知らない世界についていろいろな体験をしているので、ドニーと話すことが楽しかったのだろう。
また、ドニーにとってもリスト・ノーブルがドニー自身に関心を持ってくれることが嬉しかったのだろうと推測する。
ちなみに、ドニーはノーブル家の「厄介ごとのもみ消し役」も担っていた。
ノーブル家の当主であるサミュエル・ノーブルに雇われていたから。
厄介ごとのもみ消しのひとつが、リスト・ノーブルの死亡。
リスト・ノーブルがとある事情で三檮会(さんとうかい)に目を付けられたことで、リスト・ノーブルの死亡を計画し、実践した。
リスト・ノーブルの替え玉を用意して、大規模な事故に見せかけた。こうやって、リスト・ノーブルは逃亡生活を送るわけになる。
ドニーがシャトーにこだわる理由について解説
ドニーはシャトーのことを「零れ落ちてしまった種火」と呼んでいました。なぜ、それほどまでに、ドニーはシャトーを捕えることに必死になっていたのでしょうか。
ドニーはシャトーを後継者にしたかった
ドニーは、シャトーをノーブル家の後継者となるように計画を立てていた。サミュエル・ノーブルの終の棲家である孤島で、ノーブル一族が集う時にドニーは下剋上を試みた。
シャトーは、リスト・ノーブルの大事な大事な娘。
ドニーはノーブル家の後継としては、リスト・ノーブルの異母兄弟であるネルソン・ノーブルではなく、シャトー・ノーブルにさせたいと思っていた。
リスト・ノーブルを三檮会から守って逃亡させていたのに、結局はネルソンが三檮会を使ってリスト・ノーブルを殺害してしまった。
そんなこともあり、シャトー自身に、ネルソンを殺させたかった。
ドニーがシャトーに拘っていたのは、リスト・ノーブルの娘がシャトーだったからなのでしょう。
娘に父親であるリスト・ノーブルの敵討ちをさせたかったのかもしれませんね。
ドニーの悪あがきは失敗
ドニーが描いた、ネルソン・ノーブルを殺害は結局失敗します。ネルソン・ノーブルを殺害できるまであと一歩のところまで追いつめたのに。
失敗した理由は、ネルソンの子どもである息子のクリスがドニーに向かって銃を発砲したから。
クリスが発砲した銃弾がドニーの背中にあたり、ドニーは倒れてしまいます。
ネルソン・ネーブル一家はヘリに乗って孤島を脱出します。
ヘリの中で、ネルソンの妻であり、クリスの母親も意識が戻り、クリスが喜んでいます。
一方、ドニーの方は、銃で撃たれたことで吐血。
ドニー自身は最初から、死を覚悟して「ノーブル家の一掃」を計画していたようです。
治療を受けるよりも、死を選んだドニー。
死ぬ前に、以前リスト・ノーブル(シャトーの父親)とよく話した場所で、シャトーと向き合って話をします。
「最後にこんな穏やかな夜明けを迎えるとはね・・・」と言って、ドニーが息を引き取る場面は胸が痛くなりました。
ドニーの下剋上は失敗してしまったけれど、最後にリスト・ノーブルの娘のシャトーと向かい合って穏やかに話ができたことで、ドニーは心穏やかに天に召されたのでしょう。
まとめ
『殺し愛』のドニーの正体と過去については、・ドニーの正体は戦争仕掛人。
・ドニーは過去は戦士で、ノーブル家の当主であるサミュエル・ノーブルに雇われていた。
ドニーがシャトーにこだわる理由については、
・ドニーはシャトーをノーブル家の後継者にしたかった。
・ドニーの悪あがきは失敗。
ドニーの下剋上は失敗してしまったけれど、最後にリスト・ノーブルの娘のシャトーと向かい合って穏やかに話ができた。
『殺し愛』のドニーは結局シャトーを利用して下剋上を企んでいたけれど、結局は失敗してしまう。失敗した後のドニーの「撃つな」という指令がなんとも潔くてかっこいい。
ドニーは子どもたちを自分の組織の構成員にするために育てていたはずだけど、結局はまるで親のようにミファとジノンについては後見人を用意しておいた。
ドニー自身が死亡した後のことまで、きっちりしっかりと用意しておくあたり、さすがだと感心してしまった。
『殺し愛』は展開は早いのでサクサクと読める漫画です。読みだしたら、最新刊まで一気に読みたくなりますよ。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。