『ブルーピリオド』には素敵な先生が登場しますよね。
とっても印象が強い先生が大葉先生!
声と背がでっかいのが特徴の大葉先生で、アハハハと豪快に笑う姿が印象的。
なんと身長185cmって!
ちなみにお家では、3児のママさんなのですねぇ。男の子ばかりで大変そう。
一方、お仕事では、東京美術学院の講師として八虎たちに的確なアドバイスをされるあったかいハートを持った大葉先生。
今回は、そんな的確なアドバイスをされる大葉先生にスポットをあてて、大葉先生の名言について解説していきます。
目次
ブルーピリオド・大葉先生の名言!
🎨 ブルーピリオド7巻 🎨
— 山口つばさ (@28_3) March 13, 2020
🎨 3月23日(月) 発売決定 🎨
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インテリヤンキーが美大を目指すアート系スポ根マンガ第7巻です。絵を描く人も描かない人もよろしくお願いします。 pic.twitter.com/irM7bwYUH9
大葉先生は、矢口八虎に面接をすると、何かしら名言チックなことをアドバイスしますよね。
例えば・・・
「まずは、”自分が何を好きかすること”そこから始めましょ」
「トライ&エラー、トライ&エラー、トライ&エラーよ!頑張りましょう」
「1位の絵じゃなくて、矢口の”最高の絵”を目指さなきゃね」
「自分の弱さと強さに向き合ったことは財産になる」
「自分が「普通だと思っていることは案外「その人らしさ」だったりするのよ」
「作品は諦めたらそこで完成よ」
あらら・・・例えばと言いつつ、こんなにいくつも出てきちゃいました。
大葉先生の言葉は名言が多いですね。あー、いいこと言うやん!ってのがアドバイスの際の端々に出てきてましたよね。
では、これらの名言がどのような場面、シーンで発せられたのかを丁寧にみていきましょう。
八虎へのアドバイスの名場面・名シーンについて
矢口八虎に対して大葉先生が面接をしているときのアドバイスが名言が多すぎる。八虎に伝えているアドバイスが、私自身についてのアドバイスであるように感じられ、ズキーンとハートを射抜かれたり、弱っているハートを優しくなでてもらったりしている感覚となった。
では、それぞれの名場面、名シーンを解説していきますね。
「まずは、”自分が何を好きか知ること”そこから始めましょ」
矢口八虎と大葉先生の面接で、八虎に今のままじゃ藝大はキツイねとストレートに笑って言った大葉先生。(直球ストレートな物言いがきついけど、好きだな。)
藝大に合格した作品を次々に紹介して、藝大が重視しているポイントを説明してくれた。
八虎の絵は、ただ目の前のものを描いているだけだから、誠実で味があって良い絵だけど、大事なことは「自分の絵を描くこと」だと教えてくれる。
自分の絵を描くためには、絵作りを勉強しようと提案。
美術館へ行って画集を見る、絵・立体・写真・映像・漫画・文章何でもいいから自分がピンときたものをファイリング。
自分の好きを発見していこう!
これって、遠回りのように思える作業に思えるけど、実際は自分がピンときたものをファイリングすることで、自分自身の好みを知ることができる作業なんだよね。
大葉先生ってさりげなく、八虎をエスコートしてますよね。
トライ&エラー、トライ&エラー、トライ&エラーよ!」
八虎が藝大に受かりたいから、受験絵画でもなんでも教えてほしいと大葉先生に教えを乞うシーンがある。大葉先生は受験絵画は死語だと言う。
昔はたしかに受験絵画で合格できていた。
しかし、今は小手先の技術だけでは通用しない。
良い絵は、「答え方・視点・挑戦」が明確である。
技術や知識はあるに越したことはないけど、欲張ったり使うところを間違えると曖昧な絵になってしまうという怖さをもっている。
武器が少ない現役生が武器の多い浪人生に勝つことができるのは、身軽に動けるという強みだけ。
だから、身軽なんだから、いろいろと試してやってみようと背中を押してくれる大葉先生の言葉が「トライ&エラー」なのだ。
あー、大葉先生みたいな先生がいたら、「よっしゃー、やってみるぞ!」って気持ちがむくむく湧いてくるよね。
八虎のやる気スイッチをうまく入れてくれる大葉先生、さすがです!
「1位の絵じゃなくて、矢口の”最高の絵”を目指さなきゃね」
八虎は表現できる幅が広がったと言うことで、ちょっと調子に乗って油絵のイロについても・・・と考えていた。そんなときに大葉先生は、八虎に自分の絵と好きな絵を写メするように指示。
訳のわからない八虎は言われるがままに写メをとる。
そして、取った写メを白黒変換するように指示され、やってみると・・・
良い絵は、油絵でももちろん良いけど、白黒に変換しても綺麗な絵となる。
大葉先生は油絵は1次と2次の間の10日間で集中的にやると宣言。
八虎はリスキーすぎると判断し、藝大合格作品が作風関係なくカッコイイ理由を探し出した。
大葉先生は八虎が合格作品と比べる作業をしていることを知ると、B6クロッキーに○と△だけで一番カッコイイ構図をたくさん描くという課題を与える。
この課題の意図は、構図の引き出しを増やすこと。
八虎は合格作品との違いの答えを求めていたが、大葉先生は合格作品と比較しすぎることは危険であると言った。
それよりも、「1位の絵じゃなくて矢口の「最高の絵」を目指さなきゃね」とアドバイス。
実際、八虎はスキマ時間にいろいろな構図を描くことをやっていたら、面白いと思える構図が増えていった。
よかったね、八虎。大葉先生のアドバイスは八虎の作品の幅を広げてくれるね。
自分の弱さと強さに向き合ったことは財産になる
息抜きという言葉で大葉先生は八虎たちを博物館見学に連れて行った。博物館では、1周目は楽しむ側、つまり鑑賞者として、2周目は、絵を描く人、つまり表現者として博物館内をみるという課題をこなすため。
八虎たちは最初は息抜きだと思って楽しんでいたけど、2周目の目的を聞いて、表現者の立場で博物館を見ると、目につく場所が1周目と全然違うことを実体験をしたのだ。
人ぞれぞれ目につくところが違うなら作品も十人十色の作品が出来上がると思っていた。
それなのに、仕上がったみんなの作品はほぼ似た感じに仕上がった。
大葉先生は奇をてらったり周りのマネをする必要はないこと、他人の作品をみることで自分のやっていることが見えてくると教えてくれた。
そして、「君たちは自分の弱さと強さに向き合った。そして描き続けた。それは結果ではなく必ず君たちの財産になるわ」とエールを贈ってくれたのだった。
八虎の弱い部分を補うような課題をその都度、丁寧に指導する大葉先生。
大葉先生の課題に対して真摯に取り組む八虎。
八虎にとっても自身の弱さと強さに向き合ってきた経験は今後の人生において八虎を助けてくれることになる。
「自分が「普通だと思っていることは案外「その人らしさ」だったりするのよ」
藝大の一次試験に合格したメンバー(桑名、橋田、矢口)に大葉先生はスケッチブックの課題を出して互いに見て意見を言わせた。桑名は、八虎のスケッチブックを見て、これが面白い、矢口っぽくて好きと伝えた。
でも、八虎にしてみれば、えっ、その絵のとこなの?と意外。
八虎にとっては普通に描いた絵だったから。
八虎は密度の高い自分の絵を桑名にアピールすると、「これはビミョーかな」というコメントが返ってくる。
がんばった絵に対して、ビミョーかなというコメント。
また、桑名のスケッチブックに対して、「このページの使い方かっこいい」と褒めたページは桑名自身は「ありがちでしょ」と不満げ。
この様子を見ていた大葉先生は、「自分以外はみんな変人よね~」と語りだす。
大葉先生の言葉に「???」と意味が分からずポカーンな表情の八虎と桑名。
「スケッチブックを見ていろいろあるのは、私たち4人が性格が違うのと同じこと」と説明。
自分が「普通だと思っていることは案外「その人らしさ」だったりすること。
自分にとって「普通」はみんなにとっても「普通」だと思っちゃうから一人でソレに気づけないこと。
スケッチブックはどのように使ってもいい。
きちんと作りこんでもいいし、文字で考えた方がまとまる場合は文字でもOK。
どのように使うかの差が「個性」となる。
大事なことは何を選択したら一番気持ちよく描けるのかということ。
他人に自分のスケッチブックを見せて、いろいろと意見をもらったことによって、自分では気づけなかった「自分のいいところ」を他人が見つけてくれる。
この「自分のいいところ」を他人が見つけて教えてくれたことによって、さらに自分の世界が広がる。
大葉先生は本当に生徒の伸びしろを伸ばす天才なんだと感じた。
「作品は諦めたらそこで完成よ」
八虎がまさか、まさかで藝大に合格した。おめでとう!合格の報告を大葉先生にした際に、丁寧に「ご指導ありがとうございました」って言って深々のお辞儀をしたの。
大葉先生は「私は何にもしてないよ~」と笑顔で言った後に、真顔になって「作品は諦めたらそこで完成よ」ってさらりと言ったの。
そして、「受かったときの嬉しさってほんとに一瞬だから今はたくさん浮かれましょ!」って言ってくれるの。
あー、やっぱり素敵な先生だわ、大葉先生って。
「作品は諦めたらそこで完成よ」って言葉通りの意味じゃなくて、諦めたらそこで終了よってことだよね。
逆に言えば、諦めなければいくらでも可能性は広がるから、がんばってやっていこうね!という応援のメッセージなのではないかと思う。
こんな前向きなメッセージをさらりと生徒に言える大葉先生、素敵だわ。
まとめ
b>ブルーピリオド・大葉先生の名言は、・「まずは、「自分が何を好きかすること」そこから始めましょ」
・「トライ&エラー、トライ&エラー、トライ&エラーよ!頑張りましょう」
・「1位の絵じゃなくて、矢口の”最高の絵”を目指さなきゃね」
・「自分の弱さと強さに向き合ったことは財産になる」
・「自分が「普通だと思っていることは案外「その人らしさ」だったりするのよ」
・「作品は諦めたらそこで完成よ」
大葉先生の八虎へのアドバイスの名場面・名シーンについては、前述したとおり。
大葉先生の名言の中で、私が一番感動したのはこの名言を言うシーン。
そう、「作品は諦めたらそこで完成よ」
諦めなければいくらでも可能性は広がるから、がんばってやっていこうね!という応援のメッセージ。
この前向きなメッセージは、八虎たちだけではなく、私自身にも言えること。
今、自分自身がときどきくじけそうになることがあるけれど、『ブルーピリオド』の大葉先生の「作品は諦めたらそこで完成よ」
という言葉で、あー、ここでくじけたらダメだわ。よし、もうちょっとがんばろう!ってパワーをもらっているからね。(^_-)-☆
きっとあなたも、大葉先生の「作品は諦めたらそこで完成よ」って言葉は心に響くのではないでしょうか。
目指したい内容はそれぞれ違うけれど、その内容をクリアーするために、大葉先生の「作品は諦めたらそこで完成よ」ってメッセージはがんばれという応援メッセージとして、がんばるぞという気持ちにしてくれますよね。
あー、『ブルーピリオド』っていいマンガだわ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~