『ブルーピリオド』では大柄で力持ちで、胸が大きくて、その子の存在自体が太陽のような女の子が登場します。
中高はバレー部に所属していたこともあるため、運動神経も抜群の女子学生。
実は、藝大一次試験のときに、八虎のキャンバスにぶつかった拍子に飛んでいった八虎の鏡をダイビングキャッチしようとしたがうまくキャッチできずに割ってしまった、あのでっかい女性。それが三木きねみ。
八虎は一次試験の帰り際にきねみの作品をちらっと見ていて、みんなより頭一つ分抜き出ている作品だなと思っていた。
また、鏡をダイビングキャッチし損ねた三木きねみの方も、八虎の自画像を上手だなと印象に残していたのだった。
今回は、藝大一次試験のときにハプニングを起こした運動神経抜群の三木きねみにスポットをあてて、彼女の名言について解説していきます。
目次
ブルーピリオド・三木きねみの名言!
『ブルーピリオド』9巻 が
— アフタヌーンふりはた (@f_saori3) January 14, 2021
1月21日(木)発売します!👏👏
カバーを飾るのはきねみさん☀️
真剣な表情と力強いペインティングナイフさばきがめちゃくちゃカッコいいです🥺
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きねみは「藝大文化祭の神輿隊の隊長」。
田無さんデザイン案の「見猿・言わ猿・聞か猿三猿神輿」を制作する神輿隊の隊長が三木きねみ。
(ちなみに八雲も神輿のデザイン案を応募していたけど、通らなかったんだよね。なんせすごいでざいんだったから、制作ひと月ではとても完成しないほどの神輿の案だったの。通らなくてよかったーってはっちゃんとももちゃんが言ってたからね。)
本番までひと月、8月を丸々使っても毎年ギリギリに完成するという神輿づくり。
隊員は29名もいるのに、隊員に作業に出てこられる日を調査すると、みんな2日だけとか一週間だけとか、みんなあまり大学の行事に参加したくない感じだった。
参加人数が少ない中で、神輿づくりの作業が始まっていき、その作業の中できねみが言う言葉にさすがだな、と感心した名言がありました。
では、さすがだなと思わせた三木きねみの名言はこちら
・「人が来られない分作業する時間を毎日少しだけ長めに取りましょう!」
・「思ってたより進んでてびっくりしました」
・「目の前のことに集中すると自分に無頓着になっちゃうといころがある」
では、これらの名言がどのような場面、シーンで言われているのかを丁寧にみていきましょう。
名場面・名シーン考察と神輿の完成について
三木きねみは参加人数が少ないながらも、なんとか神輿を完成させたいという強い思いで作業に取り組みます。最初にペースを飛ばしすぎたきねみ。
ある日、テントの中で熱中症で倒れてしまっていた。
神輿隊の隊長であるきねみが熱中症で倒れ、何日か作業に来れない日があり、またそんなときに運悪く台風が直撃するという最悪の事態が生じてしまう。
そうでなくても作業に遅れが出ていた神輿隊。
最終的には、神輿隊のメンバーだけだったらとても完成はしなかったであろう「三猿」の神輿。
でも、法被隊、模擬店の仲間たちにきねみが手伝いを依頼したことで、みんなが応援に来てくれ、作業が一気に進み、藝大祭当日にはなんとか「三猿」の神輿が完成することができたのだった。
では、神輿の完成状況についてわかったところで、三木きねみの名場面、名シーンを解説していきます!
人が来られない分作業する時間を毎日少しだけ長めに取りましょう!
結局、神輿隊隊員のシフトを確認し、参加人数が少ないことが判明した。とにかく神輿づくりの作業をしていく必要がある。
神輿は去年の廃材を使いまわしって作っていく。廃材運びはほぼきねみがやってくれた。
きねみは中高バレー部で鍛えていて、「結構ムッキーなんですよ」と言ってガッツポーズをして見せてくれた。
廃材を運んだ後は、テントを組み立てようと指示をしていた。
そんなときに言ったセリフが、「人が来られない分作業する時間を毎日少しだけ長めに取りましょう!」
神輿隊は、隊員の出席率が悪く、8月5日、6日と隊長と副隊長が遅くまでがんばっていた。
副隊長の藍沢彩乃が「大丈夫?飛ばしすぎじゃない?」と心配して声をかけていた。
きねみは中高バレー部で鍛えていて、「結構ムッキーなんですよ」と言ってガッツポーズをして見せてくれた。「バレー部のときと比べたら全然!」と返事をし、「そこと比較するかあ」と藍沢に突っ込まれて、笑っていた。
こんなに熱心にがんばるのはなぜだろう?
実は、きねみはこの「お猿の神輿」を絶対に勝たしたいと思っているから。
どうやらきねみはバレー部だったときから、勝負に貪欲だったらしい。さすがアタッカーって言われていた。
ちなみに、きねみと藍沢は予備校時代のよしみなの。
8月10日には八虎も神輿の制作に参加していた。
(八虎~、きねみや藍沢がすごくがんばっているんだからさ、あなたももっとシフト入れてあげなさいよ、と言いたくなってしまう。)
思ってたより進んでてびっくりしました
今一番付き合いたい漫画のキャラと言えば、ブルーピリオドのきねみちゃんに決まってるでしょ pic.twitter.com/6qZBsTGdB2
— 鳩ぶれ (@lamfzzz) July 3, 2021
えっ?全然進んでないし、台風で「言わ猿」の手がなくなってるし。
台風の影響を受けて、神輿は派手に壊れてしまっていたのに。
きねみは神輿隊のみんなの頑張りに対して感謝を述べた。「思ってたより進んでてびっくりしました」てね。
そして、解決法を次々に提案していったきねみ。
材料がないなら何か他のもので代用する。
クオリティを上げるためにデザインとか素材を変えてみるとか。
状況によってやり方を変えた方がいいこともあると思う。
素材、メンバー、状況、運、その時の全部を使って作るのが作品じゃないですか。
順境より逆境の方が良いものができることもあります
台風のおかげで天気もいいし、休みも取れたし。ラストスパート頑張りましょう
ブルーピリオドの三木きねみのセリフより
きねみが喋り始めて、神輿隊の隊員の場の空気が変わった。
きねみの言葉は無理やり引き上げられるような熱さがある。熱血なんだけど、不思議な安心感もある。
きねみは、「通り魔の太陽みたいな人」だと八虎は表現していた。
神輿の小物については、藝大から徒歩20分ほどのところにある根津のアパートでおこなうことになった。
家でできるものについては、持ち帰ってやろうということになったんだよね。
時間がない中、どうやれば藝大祭に間に合わせられるかということを考えての解決法だよね。
目の前のことに集中すると自分に無頓着になっちゃうといころがある
山口つばさ先生、「ブルーピリオド」から。きねみさんいいなあ。女の子と買い出しとかゴミ捨てとか青春だねえ。善哉善哉。八雲もいいなあ。毎日イヤなニュースばかりだもんなあ。こういう漫画でも読まなきゃなあ。
— ヒラカワ六連発輪胴式 (@2pUCJvljkZL5CCa) July 30, 2021
明日つづきを買いに行こう。 pic.twitter.com/9IuLMlZKyR
きねみが八虎に向かって、「あんまり気使ってると疲れちゃいますよ」って言ったの。
八虎と一緒に缶ビンのゴミ出しをするきねみ。
八虎は手が空いているから、缶ビンを出すのを手伝うと申し出た。
他のメンバーは午前2時でもあるため、みんな眠っていた。
きねみは、「矢口くんって結構周り見てるんですね」と言った後、「あんまり気使ってると疲れちゃいますよ」と話した。
その言葉、ブーメランでしょと八虎は言って、「俺、きねみさんほど自己犠牲精神強くないんで」とサラリと言ってのけた。
「ジコギセイ精神」という言葉にきねみは反応していた。
実は、彩乃(藍沢ね)ちゃんにも似たようなこと言われていたから、きねみは八虎の言葉に固まってしまったんですね。
そして、その後、こんな話もきねみは八虎に話しだしたの。
きねみはお兄さんに、目の前のことに集中すると自分に無頓着になっちゃうところがあることが、結局人の迷惑になるとよく怒られていたそうだ。
ただ、八虎は、きねみに対して「正直、俺はありがたいって思ってますよ。神輿隊の隊長としては ですけど。神輿隊って結局きねみさんのそういう優しさ、つーか自己犠牲の上で成立しちゃってるとこあると思うんすよね」と語りだした。
「神輿隊の隊長じゃなくて、きねみさんには自分のこと大事にして欲しいって思いますよ」と素直な気持ちをきねみに伝えた。
そして、八虎はきねみに「みんなもっと頼って欲しいとは思ってるんじゃないすかねー?」と伝えた。
きねみは八虎の言葉に驚いていたが、「きねみさんが神輿頑張ってくれてること、俺らも神輿頑張ることでしか返せないんで!」と言ったあと、「神輿、かっこよく作って大賞もらいましょうね」と伝えた。
きねみは八虎の言葉に驚きつつも照れた様子で「うん」といいつつ、涙を拭っていた。
八虎の言葉が嬉しかったんだろうね。
そして、そのあとは、普段は人に頼らないきねみが、神輿隊の隊員だけでは「三猿」の神輿は完成しないことがわかっていたので、法被隊、模擬店の人に声をかけて、神輿づくりのお手伝いに来てほしいと依頼して回ったのだ。
八虎が「みんなもっと頼って欲しいとは思ってるんじゃないすかねー?」と伝え、「きねみさんが神輿頑張ってくれてること、俺らも神輿頑張ることでしか返せないんで!」という言葉を言ったことが相当きねみの心に響いたんでしょうね。
なんかこういうの、いいよね。
神輿隊隊長のきねみの名言が飛び出すシーンは『ブルーピリオド』8巻に掲載されていますよ。
まとめ
ブルーピリオド・三木きねみの名言は、・人が来られない分作業する時間を毎日少しだけ長めに取りましょう!
・思ってたより進んでてびっくりしました
・目の前のことに集中すると自分に無頓着になっちゃうといころがある
名場面・名シーンの考察と絵を描くことについては、前述したとおりです。
きねみの名言の中で、私が一番感動したのはこの名言を言うシーンです。
「思ってたより進んでてびっくりしました」
これって、そんなセリフ言える?
こんな悲惨な状況になっているのを目の前にして、そんなこと言える?って思ってしまいました。
でも、きねみは「自分が熱中症で倒れて、みんなに負担をかけてしまった」「隊長でありながら自分がみんなに迷惑をかけてしまい、申し訳ない」と思っていたのだろう。
副隊長の藍沢やデザインを立案した田無が「あーぁ、どうすんのー」とひどい落ち込みようだった。
藍沢と田無が落ち込んでいるのを見ている隊員たちも士気が落ちていった。
この全体の士気が落ちているのを、きねみの「思ってたより進んでてびっくりしました」のセリフでみんなを前向きな気持に持っていったのが、さすがだなと感心しました。
こうやって、どんな状況におかれても、何か解決法がないか、今できることはなんだろうかと考えられるきねみってすごいよね。
きねみのように、前向きに考えることができると、「よし、がんばってやっていこう!」って思えますよね。
実際に隊員たちは、きねみの熱血な姿と言葉に押されて、一丸となって神輿づくりに励んでいったのです。
『ブルーピリオド』って、美術に関する物語だけではなくて、人生における大事なことを登場人物がつぶやいてくれます。仕事をしていく上でのヒンになるようなことも書かれていますよ。全巻セットで購入して大正解!と思えるマンガです。読みだしたらあなたもハマりますよ(^_-)-☆
ひきこまれます。オススメのマンガです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~