『ブルーピリオド』って良いストーリーですよね。
人生で出会う人によって、その後の人生が変わる。
長い人生だけど、高校時代に出会う人って大切ですよね。
どんな人と出会うかによって、人生が大きく変わる可能性がある。
主人公の矢口八虎(やぐちやとら)は、美術の教員であり、美術部の顧問の佐伯先生(さえき)との出会いがある意味きっかけとなって、美術部に入部し、どんどん絵を描くことに対して情熱を持って取り組んでいく。
『ブルーピリオド』では、私の心にグサッと刺さったセリフやシーンがあるので、その内容について解説していきます。
今回は佐伯先生の名言・名場面について説明していきます。
佐伯先生、ほぉ~とした天然なおばあちゃん先生だと思っていたけど、ところがどっこい、全然天然じゃなかった。
目次
ブルーピリオド・佐伯先生の名言!
💐HAPPY BIRTHDAY💐
— 『ブルーピリオド』公式 🎨 10月よりTVアニメ放送開始 (@blueperiod_PR) July 4, 2021
本日7月5日は、矢口八虎の誕生日です🎂🎉
誕生日おめでとう🎁❗#ブルーピリオド
2021年10月より TVアニメ放送開始🎨https://t.co/LdSIICytG8 pic.twitter.com/TH83Y2BoXI
優しげなおばあちゃんといいたくなるような風貌の美術の先生。
美術部の顧問をしている。
矢口八虎がユカ(鮎川龍二)に頼まれて、美術部の手伝いをしていたときに、佐伯先生が八虎に話した内容が名言だなっと思いました。
では、『ブルーピリオド』の中で佐伯先生の言葉が私の心にグサッと刺さったセリフについて紹介していきますね。
「「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想」
「美術は文字じゃない言語なんですから」
「芸術に失敗は存在しないんですよ」
「情熱を込めて作ったものは相手も楽しくなる」
「情熱のないものは人の心に響かない」
「それはいいわね」←これはちょと番外編な感じですが、私にとっては名言なのです。
佐伯先生が八虎に向かって声をかける言葉自体が名言!
八虎じゃなくて、私自身に語り掛けてくれてるのかしら?と思えるほど、ドンピシャな声かけだった時もある。
では、これらの名言がどの場面やシーンで語られた言葉なのかを見ていきますね。
芸術と情熱に関する名場面・名シーンについて
佐伯先生は美術の先生であるだけでなく、本当に絵を描くことを心から愛されているんだなと感じます。絵に対してのすごい情熱を感じると言えば、伝わりますかね?
情熱を持っている人の言葉って、なんでろう、すぅーっと心にしみますよね。
ということで、佐伯先生の素敵な名言がどの場面で発せられたものなのかをみていきましょう。
「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想
この名言はもうちょっと長くて、「「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想・・・張れない子は好きなことがない子でしたよ」
と佐伯先生が言うの。
このシーンは有名すぎて、キーホルダーグッズにもなったシーンなんですよ。
では、その有名シーンを解説しますね。
八虎が家で部屋から見える風景をスケッチブックに描いた絵について、しっくりこないので佐伯先生に見てもらった。
立体的に見えるようには、奥のものを小さく描くと奥行きが出ることを説明。
遠近法には8つくらいあることの説明も丁寧にされていました。
色彩遠近法、曲線遠近法、斜投遠近法、重畳遠近法、上下遠近法、線遠近法、消失遠近法、空気遠近法。
そして、美大にいくメリットについて質問した八虎。
この質問に対しても佐伯先生は丁寧に答えてくれていた。
美大生がある意味有利なのかもしれませんよと言って、取れる資格についても説明されていた。
ただ、「「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想だと思いますよ。頑張れない子は好きなことができない子でしたよ」とニコニコ笑いながら八虎に離していたのが印象的だった。
好きなことをする努力家は最強だと佐伯先生が言ったこと。
たしかにそうだな、と納得できた。
努力は無駄じゃないんだ!ってちょっと救われたシーンでもあります。
美術は文字じゃない言語なんですから
佐伯先生は八虎のことをよく見ているなと感じた場面。「矢口さんは周りに少し気を遣いすぎるところがあるように見えます」と言う佐伯先生。
美術で出した課題「私の好きな風景」で、八虎がみんなに言いたい景色を教えてくださいと伝えた。
美術室を出ていこうとする八虎の背中に向かって、「美術は面白いですよ。自分に素直な人ほど強い。文字じゃない言語だから」って伝えるんです。
八虎が美術の課題「私の好きな風景」で描いた青い絵。
その絵は最初、海?って言われたけど、恋ちゃんが
「早朝か?渋谷の朝が好きって」と言い出し
仲間たちも「オール明けのラーメン食う時間らへんか」
「あっなんとなくわかる!」
「確かにこんな雰囲気あるわ」
「八虎にはこんなふーに見えてんだ」
って仲間たちと会話が盛り上がっていく。
会話ができたことが嬉しくて八虎は涙をこぼした。
今まで八虎がやってきた人とのコミュニケーションは、人間関係を円滑にするコツとして相手が欲しい言葉をあげることをおこなってきた。
自分の話より相手の話を面白くすることをしてきた。
だから、八虎自身そのやり方でしかコミュニケーションする方法を知らなかった。
ちゃんと人と会話できた気がしたから。
初めて人と話せた気がしたから。
「青い絵」を見た仲間が、八虎が描いた絵についてちゃんと想いを受け取ってくれていました。
八虎は今まで気を遣ってばかりのコミュニケーションで会話することが苦手だった。
でも、絵で想いが伝わるということを体験して胸がいっぱいになってしまい、泣けてしまったのでしょうね。
絵を見るだけで、絵を描いた人の想いが伝わるって、美術は素敵な言語ですね。
芸術に失敗は存在しないんですよ
美術部の手伝い要員としてユカに依頼をされてしぶしぶ駆り出された八虎。
二年生の選択美術作品の片づけを佐伯先生と八虎でおこなっていると、八虎の「美術課題」について混色した青がすごく綺麗ですと褒める佐伯先生。
そして、青に深みを出すために寒色系の緑、紫を使ったこと、赤や黄色を使わなかった理由について質問してきた。
八虎は青に青っぽい色を使ったら失敗なさそうじゃないですか、と答えていた。
その後は、佐伯先生が色環(しきかん)について説明されていた。
これって、私にとっても色のいい勉強になるわ。
佐伯先生は、八虎が色環についての知識がなかったのにも関わらず、
「爽やかに見せる色を選べたのは、この絵で表現したかったことが明確にあったから、感覚的に色を選ぶことができた。素晴らしい感性だと思いますよ」
とべた褒めだった。
芸術には失敗はないという言葉、たしかにそうだなと納得しました。
情熱を込めて作ったものは相手も楽しくなる
風景の絵なんかはいいですよ。
青い絵は未完成だから良いのかと思っていたけど、作った本人が好きで楽しんで情熱を込めて作ったものってね。
それを見た人も楽しくなっちゃうものなんですよ。
ブルーピリオドの佐伯先生のセリフより
確かに、情熱を込めて作った作品は力強いし、なんらかのメッセージが伝わってくるような感じがある。
上手・下手とは関係なく、作成した本人が好きで楽しんで取り組んだものは、なんと言えばいいのか、ウキウキしたものが雰囲気として現れるような気がする。
メッセージ性のあるものを発信したい場合には、発信する側が好きで楽しんで情熱を込めて発信する必要があるってことですよね。
これって、人生を送る上で非常に重要な要素だと思います。
情熱のないものは人の心に響かない
また、先程のセリフの後に佐伯先生が言われたセリフもグサッと刺さったセリフです。逆にどんなに技術があっても情熱のないものは人の心に響かないんですよ
ブルーピリオドの佐伯先生のセリフより
この一言はキツイ。
技術があって綺麗な絵を描けたとしても、情熱がないものは感動を与えることができないと言っているのだ。
高い知識や技術を持っている人よりも、情熱を持って取り組んでいる人は、感動を与えることができるということ。
だから、知識や技術も大切だが、一番大切なことは好きで楽しんで情熱を込めて作ることなのだ。
佐伯先生はサラリと八虎に話しているけれど、人生において大事なことをちゃんとわかりやすく説明してくれているように見受けられる。
こんな素敵な先生に出会うことができた八虎が少し羨ましくなってしまった。
それはいいわね
美術の時間に、生徒に対して佐伯先生が課題を提示するシーンがある。美術の時間に出された「私の好きな風景」という課題について、やんちゃな不良たちがおっぱいの絵を描こうと言っているシーンでの、佐伯先生の対応が素敵な対応だなと感心した。
「おっぱいの絵を描こう」って生徒が言っているのを聞いたら、美術の先生は「そんな不真面目な絵はだめです!もっとちゃんと真面目に取り組みさない!」って注意するのではないか。
それなのに、佐伯先生は、「それはいいわね」と優しく微笑んでいた。
不良たちの方は、てっきり不真面目だと注意されると思っていただろうけど、佐伯先生の対応が意外なものだったので戸惑っているように見受けられた。
佐伯先生の対応が、「器が大きい女性」「広い視野で物事を見ることができる女性」なんだなと思った。
それと同時に、佐伯先生は不良生徒たちが、「本人が好きで楽しんで情熱を込めて作る」のならば、それはおっぱいであろうとなんであろうと、きっといい作品ができるという信念をもたれているからこそ、「それはいいわね」というやりとりになったのだろう。
この佐伯先生の不良たちとのやり取りのシーンが好き。
なぜこのシーンが好きなんだろうかと考えてみると、「私自身が器が小さくて、ちょっとしたことにうろたえてしまう性格だから」、「物事に対して寛容に受け入れられるように器の大きな人になりたいと思っているから」という理由が出てきた。
だから、佐伯先生が不良たちに対してとった行動が、自分がなりたい女性像のように感じてしまいグサッと胸に刺さったのだ。
あなたもきっと佐伯先生のこのシーンを読まれたら、こんな対応ができる先生って素敵!って共感できるはずですよ。(^_-)-☆
まとめ
ブルーピリオド・佐伯先生の名言は、・「「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想」
・「美術は文字じゃない言語なんですから」
・「芸術に失敗は存在しないんですよ」
・「情熱を込めて作ったものは相手も楽しくなる」
・「情熱のないものは人の心に響かない」
・「それはいいわね」
佐伯先生の芸術と情熱に関する名場面・名シーンについては、
名場面・名シーンが多いので、私の好きなとっておきを二つに絞ってお伝えしますね。
ひとつめはこちら。
情熱を込めて作ったものは相手も楽しくなる
風景の絵なんかはいいですよ。
青い絵は未完成だから良いのかと思っていたけど、作った本人が好きで楽しんで情熱を込めて作ったものってね。
それを見た人も楽しくなっちゃうものなんですよ。
ブルーピリオドの佐伯先生のセリフより
情熱を込めて作った作品は力強いし、なんらかのメッセージが伝わってくるような感じがある。
上手・下手とは関係なく、作成した本人が好きで楽しんで取り組んだものは、なんと言えばいいのか、ウキウキしたものが雰囲気として現れるような気がする。
メッセージ性のあるものを発信したい場合には、発信する側が好きで楽しんで情熱を込めて発信する必要があるってことですよね。
これって、人生を送る上で非常に重要な要素だと思います。
こうやって人生に関する名言でもあるので、より惹かれたのかもしれません。
もうひとつはこちら。
それはいいわね
美術の時間に出された「私の好きな風景」という課題について、やんちゃな不良たちがおっぱいの絵を描こうと言っているシーンでの、佐伯先生の対応が「器が大きい女性」「広い視野で物事を見ることができる女性」であることがよくわかる名場面である。
この場面でも、佐伯先生は不良生徒たちが、「本人が好きで楽しんで情熱を込めて作る」のならば、それはおっぱいであろうとなんであろうと、きっといい作品ができるという信念をもたれているのが良く伝わってくるいいシーン。「それはいいわね」というやりとりが素敵すぎる。
あなたはなにかに情熱をかたむけて人生を生きていますか?
答えがはいの人は、そのまま情熱を持って取り組んでいってください。
答えがいいえの人は、あなたが好きなことは何ですか?
好きなことをしているときって情熱を持って取り組んでいませんか?
きっと普段は気づいていないけれど、きっと情熱を注げるものを誰しもが持っているのだと思います。
『ブルーピリオド』はそんな情熱のことを考えさせてくれる素敵なマンガなので、ハマってしましました。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~