『ブルーピリオド』ではとっても優秀で機転が利きすぎる藝大生が登場します。
きねみとは予備校時代のよしみで仲良くしているのが藍沢彩乃(あいざわあやの)。
きねみから見た藍沢彩乃は本心しか言わない素直な人らしい。おやじギャグもいう面白い人らしい。
八虎からみた藍沢は「本心見えなくてちょっと怖い」という印象。
人によって印象がまったく異なってしまう藍沢彩乃。
今回は、そんな相手によって印象が異なってしまうちょいとミステリアスな雰囲気を持っている藍沢彩乃にスポットをあてて、彼女の名言について解説していきます。
目次
ブルーピリオド・藍沢彩乃(あいざわあやの)の名言!
けど各キャラの魅力が見えてきたのは良いとこか
— コバルトブルー佐々木 (@CoBaLt_BLuE_SSK) November 7, 2020
モモちゃんすき
各キャラの掘り下げの過程でめっちゃ作画良いコマあるのはスゲー好き
猫屋敷教授と藍沢彩乃、特に作画良かった
基本この作者の絵好きだわやっぱ pic.twitter.com/usGohO0yuI
右上の女性が藍沢彩乃。ちなみに、左下も藍沢だよ。ちょっと色っぽさもあるよね。
藍沢彩乃はちょっとミステリアスな雰囲気を醸し出しているでしょ。
ぱっと見、集団行動が苦手で一匹狼的な人なのかと思いきや、神輿隊の副隊長だった!
八虎が感じていたように、藍沢は本心が見えなくてちょっと怖い雰囲気を持っているように思う。
そんなミステリアスでちょっと怖い雰囲気持った藍沢彩乃の名言はこちら
・「みんなあ、水分補給と塩分補給徹底してえ」
・「ちょっと前のめりになっちゃったあ」
・「周りより自分の体大事にしてね」
では、これらの名言がどのような場面、シーンで言われているのかを丁寧にみていきましょう。
名場面・名シーン考察と副隊長の役割について
藍沢彩乃はぱっと見、むちゃくちゃミステリアスな人に見えてしまう。きねみのように予備校時代からの付き合いだと、本当の藍沢を知ることはできると思うが、藝大に入学してまだ4・5カ月くらいではどんな人なのかはわからないですよね。
きねみは太陽のように明るくて、周りの人たちをやる気にさせるのが上手い人。そして、むちゃくちゃ頑張り屋さん。
そんな頑張り屋さんなきねみが神輿隊の隊長を務める。
きねみと仲良しの藍沢が神輿隊の副隊長。
二人セットだと阿吽の呼吸で作業は進んでいた。
でも、きねみが熱中症で休んでしまっていた時には、副隊長として藍沢がなんとかしなくちゃと焦って、神輿隊の隊員たちが相談してくる内容について一人で抱えて頑張っていた。
藍沢は他人がやるよりも自分でやった方が早いと判断してしまう人。
相手に「この部分はこうやってほしい」「この件についてはこのようにやってもらいたい」というように人を仕切るのが上手くできていなかった。
本当はすごく賢いから、人を上手に割り振ってやっていける能力はあるんだけど、きねみがいない分、「私がなんとかしなきゃ」と抱え込んでしまい、普段の冷静さを失っていた。
副隊長の本来の役割は、隊員たちが神輿づくりを円滑に作業できるように割り振り、作業内容を指示すること。
最終的には、田無に藍沢がやっているやり方だとマズイということを指摘されたおかげで、軌道修正ができた。
また、きねみが復活したことによって、きねみの行動力に当てられたようで、藍沢自身も楽しくなってきて、手伝いに来てくれた八雲たちにてきぱきとして欲しいことを伝えていた。冷静な判断で指示のできる藍沢が戻ってきた瞬間だ。
藍沢自身も最初は突っ走ってしまったけど、田無の忠告を素直に聞き入れたことで軌道修正し、きねみが復活したことによって、冷静な判断のできる藍沢となり、てきぱきと指示を与えられる副隊長として仕切ることができたのだった。
では、藍沢の副隊長としての役割の経緯を知ったうえで、藍沢彩乃の名場面、名シーンを解説していきますね。
みんなあ、水分補給と塩分補給徹底してえ
「油画の神輿隊長熱中症になったって」とささやく隊員。「毎晩一番遅くまで残ってたもんね・・・体力無くなってたんじゃない?」と言う隊員。
「えっ、そうなんすか」と八虎が藍沢に確認した。
そんな隊員たちのきねみが熱中症で倒れたと知った時のやりとりを聞いていた藍沢。
藍沢はちょっと唇を噛んで、怒りを鎮めようとしている様子だった。
笑顔で、熱中症にならないように対策をしてねと笑顔で言った姿が痛々しい。
本当は、みんなの参加率が低すぎるから、隊長のきねみがその穴埋めをするために一生懸命遅くまで残ってやっていたのよ!と言いたかっただろうに。
怒りを鎮めて、笑顔で隊員たちに熱中症対策をして作業を進めよう!と言っているのが切なかった。
ちょっと前のめりになっちゃったあ
きねみが熱中症で倒れたから、藍沢は副隊長として神輿づくりの作業を進めなきゃ!と焦っていたのだろう。藍沢は、頭が良くて器用な人。
隊員から「ここどうすればいい?」と相談を受けると、「そこはややこしいから私がやっておくねえ」と回答。
他にも、「あそこってどうやって詰めていこう」と相談されると「ここは大まかにとっておいてえ。あとで確認するからあ」と言って藍沢自身がしょい込んでいた。
また、隊員が「神輿のイメージボードできた」と言って渡しに来ると、「いいね、ありがとう」と受け取った後、さっと手直しをしてしまった。
藍沢は隊員が動くよりも自分でやった方が早い人だったのだ。
こんな状況だと藍沢もそのうちパンクすることになる。
藍沢の今のやり方について、田無が今の藍沢のやり方だと隊員に何がダメかちゃんと言葉で伝えないとまた同じミスを繰り返してくるぞと忠告した。
藍沢は「簡単な作業を代わりにやってるだけだよお」と返答。
そこへ田無は「だとしてもお前の神輿じゃないだろ」とさらに突っ込んで忠告をした。
藍沢はちょっと不服そうだったけど、やっぱり賢いんだろうね。
「それは確かにそうかもお」「きねみちゃんに無理させちゃったから・・・ちょっとまえのめりになっちゃったあ」と言い、「ごめん、また間違えたら言ってね」と謝った。
藍沢と田無のやりとりで、藍沢はやっぱり賢いなと思った。
隊長が不在なので、副隊長としてがんばっているのに、田無のように注意してきたら、こんなに私はがんばっているのに、何を批判してくるのよー!って怒ってしまうのではないか。
それなのに藍沢は田無の忠告をちゃんと正しく受け止めて、謝って、また同じように間違いそうなときは忠告してねと言っている。
これ、普通だったら藍沢みたいには言えないよね。
(私は言えません。私が副隊長なら、精一杯がんばっているのに、なんで文句言ってくるの?って口喧嘩しそう。)
田無が忠告したことによって、藍沢はいつものように冷静さを取り戻せたようにも思われる。
この藍沢と田無のコンビ、いいよね~。
周りより自分の体大事にしてね
きねみが熱中症から復活して神輿づくりに参加できるようになった日に、藍沢に対して「必死になると周りが見えなくなっちゃって」と言いながら謝っていた。藍沢は「水臭いなあ。きねみちゃんはまず周りより自分の体大事にしてねえ」と伝えた。
神輿づくりで参加人数が少ないために、毎晩遅くまで残って作業をしていたきねみに対してのいたわりの言葉。
きねみは「そうだね、大事にできるよう頑張るよ」と返していた。
きねみが神輿づくりに復活したことで、藍沢はきねみに感謝を伝えた。
そして、「きねみちゃんがいない間、上手くできなくてごめんね」と謝った。
また、「きねみちゃんが居てくれるから安心して頑張れるよ」とも伝えていた。
こうやって見ると、きねみと藍沢は二人で一つなんだなぁ。
互いに補い合っていて、いい関係なんだろうね。
熱くなってつっぱしってしまうきねみ、冷静な判断をして、今何をやるべきかを分析できる藍沢。
二人のいい関係を見て取ることができた素敵な場面。
藍沢がきねみのことをいたわって「周りより自分の体大事にしてね」という言葉を発したことで、藍沢は気遣いのできる素敵な女性なんだなと改めて感じることができた場面でもある。
藍沢彩乃がきねみが不在の時に副隊長として前のめりに行動してしまったシーンや田無が藍沢の行動について指摘するシーンは『ブルーピリオド』8巻に掲載されています。
まとめ
ブルーピリオド・藍沢彩乃の名言は、・「みんなあ、水分補給と塩分補給徹底してえ」
・「ちょっと前のめりになっちゃったあ」
・「周りより自分の体大事にしてね」
名場面・名シーンの考察と副隊長の役割については、前述したとおりです。
藍沢彩乃の名言の中で、私が一番感動したのはこの名言を言うシーンです。
「ちょっと前のめりになっちゃったあ」
このセリフ、本当に前のめりになっちゃってるよって思いましたもん。
前のめりに行動していた藍沢に、田無が指摘したことで軌道修正できた藍沢、さすがだと思った。
そして、隊員みんなに、「数時間でもいいから来れる人は来て欲しい」と言って、シフトを増やしてくれるようにお願いしていた。
よくぞ、ここまで軌道修正できたもんだ、と感心してしまった。
藍沢って、きねみが言うように、「素直な子」なんですね、きっと。
賢い頭で冷静に判断して、このままでは神輿づくりは間に合わない。
そこで、「シフト人数、残り日数、進行度合いを加味してスケジュールを見たけど、ごめん。正直いうと今のままだと間に合わせるのはかなり厳しいのね」と隊員に素直に伝えた。
そして、「1日でも・・・いや数時間でもいいから来れる人は来て欲しい。よろしくお願いします。」と隊員たちにお願いをした。
「バイトの前2時間とかでよければ」「最終週は出れないけど水木金以外なら来れるよ!」という具合になんとか都合をつけて参加できる日を藍沢に伝えていった。
八虎も「俺ももう少しシフト増やせます」と申し出ていた。
こうやって隊員たちがシフトを増やすと申し出てくれたことで藍沢も「これからはスケジュール表作って進捗共有できるようにするねえ」「URLをメーリスで回して来てない人にもわかるようにしようかな」と提案した。
そして、あと2週間がんばろうと隊員たちに伝えていた。
藍沢がかたくなに隊員がどうしたらいいかと言ってきたものを藍沢自身が抱え込んでやっていたら、このようにはならなかっただろう。
でも、途中で藍沢自身が副隊長としての仕切り方を変えたことで、このように隊員たちの協力を得ることができた。
人は変化することが苦手で、いつもと同じことをする方に流れてしまう。
でも、藍沢は田無に隊員の仕切り方を指摘されたことできちんと修正できた。
さすが、藍沢!やっぱり、藍沢ってすごい人だわ。
『ブルーピリオド』って、美術に関する物語だけではなくて、人生における大事なことを登場人物がつぶやいてくれます。仕事をしていく上でのヒンになるようなことも書かれていますよ。全巻セットで購入して大正解!と思えるマンガです。読みだしたらあなたもハマりますよ(^_-)-☆
ひきこまれます。オススメのマンガです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~