
『時をかける少女』と言えば、原田知世さんの映画がぱっと頭に浮かびます。
しかし、今回は実写版ではなく、青春SFアニメの『時をかける少女』についての解説です。
細田守監督の作品で、2006年に公開されたアニメ映画です。
原作は筒井康孝の同名小説です。
高校生の日常が描かれ、自分自身の青春時代にタイムリープしたような不思議な感覚を覚える作品です。
真琴の葛藤場面がちょっと切なくて胸がキュンとしてしまいます。
ちょっと不良ぽい雰囲気の間宮千昭と、偶然の出来事でタイムリープの力を手にした真琴が迎えた結末について解説していきます。
また、その後の未来で会えるのかについても考察を交えて説明していきます。
目次
時をかける少女の結末は?
『時をかける少女』の結末、気になりますよね。紺野真琴と間宮千昭がどのようになるのか。
結末が気になりますが、千昭の正体についても、サクッと紹介しておきますね。
正体が分かった方が理解しやすいためです。
千昭の正体は?
千昭は、未来からきた未来人でした。なんと、真琴たちの時代に存在する「ある絵」を見るためにタイムリープしてやってきたのです。
千昭が見たいと思った「ある絵」は、「白梅ニ椿菊図」です。
「白梅ニ椿菊図」は、とても心が安らぐ絵のようです。
千昭自身が住んでいる未来は、地上に住めないほど荒れ果てた環境の世界のようです。
「白梅ニ椿菊図」に描かれているように、世界の終わりが見ているような世界なのでしょう。厳しく苦しい世界。
絵を描いた人物も苦しい世界で生きている人。
苦しい世界で住んでいるのに、どうして心安らぐ絵を描くことができたのか、不思議に思い、どうしてもその絵を見たかったようです。
そんな思いをもって、未来から、タイムリープをして、絵を見に来たのです。
千昭が、真琴や功介とキャッチボールをしたり、カラオケに行ったりして高校生活を過ごしている中で、初めての体験だったと語るものがあります。
千昭が初めて体験した物
・地上に川が流れていること
・真っ青な青空に映える入道雲
・鮮やかな夕焼け
・自転車に乗ったこと
・真っ青な青空に映える入道雲
・鮮やかな夕焼け
・自転車に乗ったこと
千昭が住んでいる未来では、川が流れていなくて、広がりのある空もないような荒れ果てた環境のようです。
千昭は真琴に「未来で待ってる」と伝える
一度、過去に千昭は真琴に告白をしています。でも、真琴はとっさのことで焦ってしまい、3人の関係を壊したくないこともあって、タイムリープ能力を使って過去へ行き、千昭が告白したことをなかったことにしてしまいます。
千昭は過去を変更されたことにより、告白した事実はなくなってしまいます。
しかし、真琴の方は、告白されたことを覚えているため、妙に千昭のことが気になってしまうようになります。
千昭は真琴がタイムリーパであることを突き止めました。そして、真琴に、自分はタイムリープして未来から来たのだと伝えました。
タイムリープしてきた理由は、ある絵を見るため。
そして、真琴のタイムリープはラスト1回となります。
このラスト1回のタイムリープの時に、千昭が未来に帰るときに、真琴にこう伝えます。
「未来で待ってる」
千昭の言葉を受けて、真琴は「うん、走って行く。すぐ行く」と言って二人は別れる。
最後に、千昭は真琴を抱きしめます。
きっとこれがお互いの別れになり、もう二度と会うことはできないとわかっているのではないかと思うと、切なくなりました。
その後の未来で真琴と千昭は会える?
千昭は、「未来で待ってる」と言って、自分がもともと住んでいた未来へと帰っていきました。この千昭の「未来で待っている」という言葉にはどのような意味が込められているのでしょう。
映画では答えは明示されていませんので、どのような意味合いだったのか考察していきます。
未来で待っていると言いつつももう会えないと理解していた
千昭が言った「未来で待ってる」は、実際はもう真琴と会うことはできないとわかっていたけれど、やっぱり真琴のことが好きだから言えてしまった、別れを含めての言葉だったと考察します。互いにタイムリープ出来るようになっていたら会えるけれど、そうなるかどうかは未確定。
真琴が「あの絵」を千昭が生きている時代にまで保存されて残っているように、なんとかしてみると別れ際に伝えていましたね。
だから、二人が直接会うことは叶いませんが、「あの絵」が未来を生きる千昭が見ることができれば、「二人が再開できた」ことになるのでしょう。
なんか切ないけれども、ロマンチックですね。
互いに前を向くための言葉がけだった
千昭の「未来で待ってる」は、二人が前に向くための言葉がけだったのではないかと考察します。千昭と真琴はそれぞれ避けていた出来事について、向き合うための一歩を踏み出そうとしています。
千昭はもともとの世界、未来の世界に帰ること。
真琴は自分の進路や未来について考えるようになっていく。
本当は、別れ際に千昭は真琴に告白をしたかったと思う。
でも、千昭が告白したことによって、真琴の前向きな態度にマイナスの要素を与えることはしたくない。
そのような思いもあって、千昭は、真琴のように、「自分も前を向いてやっていくよ」という思いを伝えるために、「未来で待ってる」という言葉となったのではないでしょうか。
相手のことを思いやれる千昭っていい奴!
まとめ
『時をかける少女』の真琴と千昭の結末は、千昭と真琴は恋人同士にはならずに、千昭はもともと住んでいた未来に帰ってしまう。その際に、真琴に「未来で待ってる」と伝えた。真琴と千昭は、その後の未来で会えるのかについては、
・未来で待っていると言いつつももう会えないと理解していたので、二人が直接会うことはないが、「あの絵」を未来を生きる千昭が見ることができれば、「二人が再開できた」ことになるのでしょう。
・互いに前を向くための言葉がけだったので、二人が直接会うことはない。
『時をかける少女』は見ていて、ちょっぴり切なくなって泣けてしまう。
本当にタイムリープ出来たらいいなと思う反面、生きている今を大事に生きていきたいと思う。
もしかしたら、今生きているのが、実は過去をやり直したい!ということで、未来から人生をやり直している自分なのかもしれないのだから。
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補足