画像は(C)2018 Disney/Pixar様よりお借りしました。
久しぶりに映像のきれいな映画を観ました。
やっぱりディズニー映画は映像が綺麗ですね。
そんなディズニー映画の中でも秀逸なのがリメンバー・ミーです。
あなたはリメンバー・ミーをご覧になりましたか?
リメンバー・ミーは第90回アカデミー賞では長編アニメーション賞および主題歌賞を受賞した作品でもあります。
もし、まだご覧になっていない場合には、金曜ロードショーでリメンバー・ミーが放映されますので、ぜひご覧になってくださいね。
リメンバー・ミーはディズニー映画の中でも映像がダントツに綺麗と評判の映画です。2月21日に放映されます。
実はこのリメンバー・ミーは泣ける映画なので、一人でこっそりと観たいのですが、子どもと一緒に観て、「死後の世界」についても語れたらいいなと思っています。
今回は、「リメンバー・ミー」のラストをネタバレするとともにエンドロールに込められた思いについても紹介していきます。
目次
ディズニー映画「リメンバー・ミー」のラスト・結末のネタバレ
メキシコ人少年ミゲルはメキシコ史上最高のミュージシャン、エルネスト・デ・ラ・クルスのようになりたいという夢を抱く12歳の少年。
曽祖母ママ・ココの父親は音楽に狂い家族を見捨てた過去があったため、ミゲルの家系は代々楽器を弾くことを禁じられていた。
しかし、ミゲルは自分の夢を叶えるために家族の反対を押し切ってコンテストに参加しようとする。
自分のギターは祖母に壊されてしまったため、罪悪感を感じつつも、エルネスト・デ・ラ・クルスの墓に祭られたギターを拝借しようとする。
このギターを拝借しようとした触れた瞬間にミゲルは死者の国に誘われてしまう。
死者を見ることができるようになり、生きている人間からはミゲルが見えなくなってしまう。
ミゲルは死者の国に迷い込んだ。
ミゲルが元の人間界に戻る方法は
先祖に許しを得ること!
それも、日の出までに!という条件付き。
日の出までに先祖の許しを得られなかったら?
永遠に家族に忘れられる。
もし、家族に忘れられてしまうと、死者の国からも葬り去られる。←二度目の死※と呼ばれている。
※一度目の死は、人間界での死。二度目の死は、生きている人間で故人のことを知っている人が死んでしまった場合に訪れる死のこと。死者の国での死。
「家族がどれほどあなたを愛しているか忘れないでね」というセリフが耳に残っている。
リメンバー・ミーの歌は、時を超えて家族を繋ぐ奇跡の歌 だといえる。
ミゲルのひいひいおじいさん=高祖父(こうそふ)は誰だ?
https://youtu.be/W7fz4S8Cbq8最初は、ひいひいおじいさんの写真(顔なし写真)が持っているギターの持ち主がミゲルの高祖父だと思っていた。
有名なミュージシャン、銅像にもなっているデラクルスだと思っていた。
ミゲルもデラクルスがひいひいおじいさんだと思い込んでいて、デラクルスがいる場所を探していたよね。
デラクルスに会うために、死者の国でコンテストに参加して歌っていたよね。^^ ヘクターも一緒に歌ってくれてたのが微笑ましかった。
ミゲルの高祖父はデラクルスではなくヘクターだった!
© Disney/Pixar
物語が進んでいくうちに、デラクルスはもともとヘクターと組んで有名なミュージシャンになろうとしていたことが分かった。
ヘクターは最初は家族を捨てて、自分の夢を追ってミュージシャンになろうとしていたけど、
やはり「家族が自分にとって一番大切なんだ」ということがわかって、
ヘクターはデラクルスに「自分は家族の共に戻る」って宣言したんだよね。
本当なら、家族のもとに帰って幸せになるはずだったヘクター。
そんなヘクターに対して、デラクルスは自分がミュージシャンで有名になりたい、名声を得たいばかりに
仲間であるヘクターに毒を盛って殺してしまうんだよ。
でラクスルは再度にヘクターに
「じゃあ、最後に乾杯しよう」
って言って、グラスを渡すんだよね。
それを飲んだヘクターは帰りに道中で具合が悪くなって倒れてしまう。
そして、ヘクターは倒れたまま、気が付いたら死んでいた・・・
これはミゲルがヘクターに映画のワンシーンだと言って内容を聞かせるの。
でも、実際はヘクターがデラクルスにされた真実だとわかって、すごくショックを受けるの。
(そりゃそうだよね。お互い仲間でミュージシャンとして成功しようとやってきた者同士なのに。
そんな仲間に毒を盛られて殺されてしまうなんて信じたくないよね。)
ヘクターが死後の世界での二度目の死を迎えようとしているときに、
「もう一度ココに会いたい」
って言うの。
娘のココに会いたいって。
そこで、ミゲルが、ココが娘ってことは、ヘクターが自分のひいひいおじいさんだということを知るのよね。
そうなの。
ミゲルの高祖父はヘクターだったってことなの。
エンドロールの意味を考察して出てきたワードは「伝統」と「変革」
エンドロールが印象的なものだったので、意味について考察したいと思います。映画の中でも「伝統」の重要性が語られていましたね。
同じくエンドロールでも伝統を重んじることは大切だというメッセージが込められていました。
先人たちの伝統があってこそ、現代の豊かな暮らしがあるわけですから。
でもね、伝統だけに縛られていていいのかな?という疑問も浮かび上がってきます。
リメンバー・ミーの中のミゲルの場合を見ていきます。
主人公のミゲルは音楽が大好きでミュージシャンになりたい男の子。
でも、彼の家では音楽はタブーでした。タブーと言うより、禁止も禁止、大禁止!!
なせそれほどまでに大禁止なのかは・・・
ママ・ココの父親(ミゲルから言うとひいひいおじいさん)が音楽のために家族を捨てて出ていってしまったからです。
ひいひいおじいさんが音楽のために家を出ていったことで、ミゲルの家では代々靴職人になることが宿命づけられ、伝統となっていました。
だから、この伝統は絶対に守るべきものとして君臨していたのです。
ミゲルは家の伝統を理由にしてミュージシャンになりたいという夢を諦めるのが本当に正しいことなのかを考えて悩み苦しみます。
そして、そんな悩んで出したミゲルの答えは、
「伝統を改めていくこと、変えていくこと」
でした。
ミゲルが導きたした答えは、
「伝統に従うのではなくて、自らが新しい伝統を作り出していくこと。それが伝統のあるべき形なのではないか」
というものでした。
まさしく「伝統」と「変革」ですよね。
エンドロールに込められた意味は「伝統を重んじつつアップデートし更新し続けること」の誓い
リメンバー・ミーの最後のメッセージって何なの?って話題になっていましたね。エンドロールには、
To the people across time who supported and inspired us.
というメッセージが!!
ん?
日本語に訳すと・・・
時を超えて私たちを支え、インスピレーションを与えてくれた方々に捧げる となります。
ちなみに吹き替え版の和訳では、
時を超えて私たちを支え、力を与えてくれる人を決して忘れない となっていました。
このメッセージが表示されるのと同時にね、素敵なことが表示されるんです。
実は、エンドロール中央から順番に左右へと長方形を描く形でスクリーン一杯に表示されていくんです。
表示されていくのは、小さな小さな写真が数百くらい。 もっとあったかも。。。
で、この表示されている写真にも意味があるんです。
ただ、単に個人の写真が表示されていくのではなくて、ウォルト・ディズニーやスティーブ・ジョブズをはじめとして、ディズニー、ピクサームービーで活躍された故人の声優・俳優の方々の写真なんです。
写真が小さいから最初はよくわからなかったけど、「あれ?なんか見たことがある人の写真があったような・・・」と思ったのはスティーブ・ジョブズ氏を見て思ったのかもしれません。
小さな小さな写真がずらーーーっと中央から左右に映し出されるのは圧巻です。
故人の写真。
それも、ディズニーやピクサーに関係のある方々であり、今はすでにこの世を去られた方たちばかりの写真。
遺影ですよね。
これらの遺影の方々が築き上げたものは大切にしつつ、彼らのことを忘れない。
そして、遺影の方々の功績を踏まえながら、伝統を重んじつつも、それをアップデートし更新し続けることを誓いますというメッセージを受け取ることができました。
たくさんの方々の遺影を飾った祭壇に仕立てているところに工夫を感じるとともに、再度、感動して涙が流れました。
これらの方々に敬意を表していることが伝わってきて、余計に感動してしまいました。とにかく泣ける!泣ける!
redditの拾い画
(多分、エンドロールを最後までご覧になった方は同じ体験をなさることだろうと思います。)
なんか素敵な演出すぎて、さすがディズニー&ピクサーだな、と感心してしまいました。
今後のディズニー&ピクサーの映画も一段と楽しみになっています。
まとめ
今回のディスニー映画リメンバー・ミーが伝えたかったメッセージについて
・伝統は重んじるもの
やはり先人たちが培ってきた伝統は大事なものである。
・変革することも大事である
変えること、変わることも大事な要素である。
アップデートして伝統を更新していくことも大事なのでは、という気付きを与えてくれた。
・大切な人の記憶に残ることは尊いことである
人と人が希薄な時代で、家族同士でもほとんど会話をしない家族もあるくらいな時代ですが、
一人でも自分のことを大切な人だと認識して思い出してほしいですよね。
こんな時代だからこそ、家族の繋がりの大切さをリメンバー・ミーが再認識させてくれたようにも思います。
家族に限らず、自分にとって大切な人のことはいつまでも忘れずに心の中で生き続けてほしいものですね。
人の心の中に生き続けられるということは本当に尊いことだと思います。
最後に、子どもと「誰にも訪れる避けて通れない死後の世界」の話をするきっかけとなる映画なので、日ごろ触れられない話題についても話していきたいと思っています。
(あー、最後がくちゃくちゃ個人的な話になってしまいました。)
死後の世界の話って、なかなな話題にできませんよね。
いい機会だから、話しておきたいなと思った次第です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。