ジブリの青春映画といえば『コクリコ坂から』ですよね。
海と俊の切なさが伝わってきて、キュンキュンしてしまいました。
東京オリンピック開催を翌年に控えた1963年の横浜を舞台として描き出されている作品。
二人はお互いが意識し合う仲になっていくのに、「同じ写真」を見たことによってすれちがっていくという・・・
今回は、そんなコクリコ坂について、海と俊がきょうだい(兄妹)説の検証と俊の父親が誰なのかについて説明していきます。
コクリコ坂からの海と俊の結末は?
海と風間俊はカルチェラタンを存続させるために互いに作業をする中で仲良くなっていく。
いい感じになっていたのに、ある時、「同じ写真」をみたことによって二人はすれ違っていく。
海に対して、風間俊が他人行儀になった理由は、
「澤村雄一郎が俺の本当の親父。まるで安っぽいメロドラマだ。俺たちは兄妹ってことだ」と伝えます。
海は突然の報告で混乱して、寝込んでしまいます。
でも、寝込んだ翌日には気持ちを切り替えて、海は風間俊の手伝いをして普通に過ごします。
そうして過ごしていたある日、徳丸理事長がカルチェラタンを見学してくれると約束してくれた帰り道に、互いの気持ちを伝えます。
(互いの気持ちを伝え合うってすごいよね。キュンキュンしてしまった。)
海は風間俊に「好き。血がつながっていても、たとえきょうだい(兄妹)でも、ずーっと好き」と伝えた。
風間俊も海に対して「俺も、お前が好きだ」と言って、お互いの気持を正直に伝えあった。
結局、きょうだいだったの、それとも・・・と気になるところですね。
では、結局どうだったのかについて述べていきますね。
俊の父親は立花洋・澤村雄一郎どっち?
海の母(松崎良子)の話によると、風間俊は、立花夫婦の子どもである。立花夫婦は事故で亡くなっている。
この話は信じていいのだろうか?
松崎良子が海が俊を好きなことを感じ取って、ショックを受けないようにしているのではないか?
こんなことを考えてしまいます。
素直に、海の母親の言うことを信じられない私はひねくれているのでしょうか。ーー;
俊は澤村雄一郎の隠し子なのか?
海がコクリコ荘を案内している時に、俊に父親の写真を見せた。
海の父親は、澤村雄一郎。
澤村雄一郎という名前に俊は衝撃をうける。
(なぜ、衝撃を受けるんだろう?)
実は、俊も海にみせてもらった写真を持っていた。
俊は俊の父親に「3人が写っている写真」を見せて、本当の父親のことを質問します。
俊の父親(育ての父親である風間)は、「お前は俺の息子だ」と答えます。
そして、澤村雄一郎が赤ん坊の俊を連れてきた経緯を話してくれます。
経緯はこんな感じ。
俺たちはちょうど赤ん坊を亡くしたばかりだった。
母さんが奪い取るようにお前を抱きかかえて乳をふくませた。
澤村はいい船乗りだった。
機雷にやられちまったが、ずっとミルク代を送ってくれていた。
近頃あいつによく似てきたな。お前は俺たちの息子だ。
俊の父親(育ての父親である風間)の言葉
なるほど、澤村雄一郎は船乗りで、この俊の育ての親も船乗りの人なんだ。
澤村雄一郎がミルク代とかを送ってきていたと言っているということは、やっぱり俊の父親は澤村雄一郎なのでは。
あー、俊と海はきょうだいやん!
やっぱり、俊は澤村雄一郎の隠し子だったのか。
海と俊のきょうだい説を検証
海が帰宅すると、母親の良子がアメリカから帰国していた。
海は、父・澤村雄一郎のことを母に聞いた。
海と風間俊がきょうだいなのかを確認するために・・・
母は写真を取り出して「ややこしい話かもしれないわね」と言って、過去の話を語りだした。
海の父は船乗り。
航海に出ることが多かった。
母は海を妊娠したが、学校に通っていた。
そんなある日、父が赤ん坊を抱いて帰宅した。
その赤ん坊は立花の息子だった。
実は、立花は夫婦とも事故で亡くなっていた。
一人息子が遺されてしまい、孤児院行きになることを心配した海の父親が連れて帰ってきた。
戦争が終わったばかりだったから、雄一郎(海の父親)は自分の子だと役所に届けて、立花の息子を連れて帰ってきたらしい。
海の母は、自分たちには海がお腹にいるから、とても立花の息子を育てることができない。
船乗り仲間で子どもが欲しいという人がいて、養子にしてもらった。
海の母:松崎良子の言葉
(戦争が終わったばかりの頃は結構、上記のようなことがあったらしい。終戦でドタバタの頃なので、こういうことも珍しくなかったんだろうね。)
ということは、松崎海は風間俊とは血はつながっていないってことやん!
俊は澤村雄一郎の隠し子ではなくて、立花夫婦の子どもだった。
このような海の母親の話は信じることができるんだろうか?
素直に聞いたら、母親の言うとおりで、風間俊は立花夫婦の子どもということになる。
でも、ひねくれて聞いたら、海の母親が海を安心させるために作り話をしているのかも・・・
あー、本当はどうなんだろう?
実は俊は立花洋の息子だった
「3人が写っている写真」で海と風間俊はいろいろと混乱することになる。
風間俊は誰の子どもなのか?
本当の父親は誰なの?
松崎雄一郎の子どもでないことはわかったけど、じゃあ、いったい誰のこどもなの?
海の母親の良子の話だと、「立花夫婦の子ども」ということらしいが、それは良子が語ってくれただけの話なので信憑性はない。
どうなんだろう?って気になりますよね。
気になっている時に、映画のラストで、「3人が写っている写真」の中で唯一の生存者である小野寺善雄と海、風間俊が会って話を聞く場面が出てくる。
小野寺善雄は船乗り。
「3人が写っている写真」の3人は親友だった。
小野寺善雄は、風間俊の父親の話を語ってくれました。
こんな感じでね。
君の父親は立花洋だ。私たちは親友だった。
君のご両親が亡くなった時、自分は海に出ていた。
でなければ自分も、澤村と同じことをしただろう。
立花と澤村の息子と娘に会えるなんて、嬉しい。ありがとう。
小野寺善雄の言葉
そう、小野寺善雄も、澤村雄一郎と同じことをしただろうって語っていますよね。
ということは、澤村雄一郎がしたことは、立花洋の子どもを自分の子どもだと役所に届けて、戸籍に入れるということ。
風間俊が自分の戸籍を確認した時に、父親が澤村雄一郎になっていたのはこういうわけだったんだよね。
小野寺善雄が語ってくれた真実によって、風間俊の本当の父親は立花洋であることがわかった。
よかったね。これで、海と風間俊はきょうだい(兄妹)じゃないということが立証されたね。
まとめ
『コクリコ坂から』を観た感想としては、ホッとした。ジブリ作品だから、「まさか隠し子だった」というオチはないと思っていたが、映画の途中では、もしや隠し子・・・という場面があり、多少ドギマギしての鑑賞。
こうドギマギする映画はなかなかない。
久しぶりにドギマギしつつ観た映画『コクリコ坂から 【DVD】
結局は、「3人が写っている写真」の中のひとりである立花洋が風間俊の父親であることがわかり、ホッと安堵することができた。
これで、海と風間俊の恋愛もハッピーエンドですね。
あー、青春だ!!
ジブリ作品は心をほっこりと温かくしてくれる映画が多いので好きです。
あなたもジブリ映画を観て、ほっこり時間、持ちませんか?
8月21日に金曜ロードショーで『コクリコ坂から』が放送されます。
まだご覧になっていないのであれば、是非ご覧になってくださいね。
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また次回のブログでお会いしましょう。(^_^)/~