人には得意なこと、不得意なことがある。
自分にとってはそれは普通のことなのに、他人からはすごいといわれることもある。
また自分にとってはそのことはとってもハードルが高いことなのに、いとも簡単にそのハードルを楽々飛び越えていく人もいる。
人にとって、得意なこと、不得意なことは全く違う。
『ぼくたちのリメイク』の志野亜貴(シノアキ)は福岡の田舎から出てきたおっとりした女の子。
日常生活を送る上でも、いろいろとむつかしい側面を持っているけど、絵を描く能力だけはずば抜けている。
そんな優秀な絵を描く能力を持っているシノアキだけど、全然自信がなくて、絵を辞めることさえ言い出してしまうほど落ち込んだりもしていた。
未来のシノアキは、プラチナ世代と呼ばれていて、テレビアニメのキャラデザインを手掛ける超有名イラストレーター秋島シノなんだよね。
未来は大成功しているシノアキだけど、大学時代のシノアキは自信なさげな女の子。
『ぼくたちのリメイク』を読んでいくと、シノアキの葛藤している姿と自分が悩みもがいている姿が重なって切なくなるく。
そこで、今回は『ぼくたちのリメイク』の中で、シノアキが言ったセリフや所作で心に残ったセリフやシーンがあるので、その内容について解説していきます。
また、シノアキの名言・名場面についても説明していきますね。
【ぼくたちのリメイク】シノアキ(志野亜貴)の名言
ぼくたちのリメイク様よりお借りしました。シノアキは九州の田舎から出てきた絵を描くのが上手な女の子。
ただ、絵を描くこと以外はすべてが苦手なようで、ドジっ子であり、要領が良くない。勉強も、運動もあまり得意ではない(というより超苦手って感じ)。
自分はなぁーんもできない。ドジで運動もダメでみんなにあきれられていたシノアキ。
でも、そんなシノアキに対して、恭也は、「シノアキにしかできない。だから、お願い」って言ってあることを依頼した。
この恭也の「お願い」の一言で、シノアキは恭也くんを目標にがんばろうとする。
一旦は絵を諦めようとしていたけど、思い直して、恭也の仲間に誘ってもらえる私になりたいと目標を掲げていくシノアキ。
では、このような背景がある上で、シノアキの名言で心に残ったセリフやシーンについて紹介していきます。
お手伝い係「うまかとよ」
ぼくたちのリメイク様よりお借りしました。シノアキはイラスト以外はほぼ何もできない女の子。
お料理はちょっとはできるのかしら・・・?
うーーん。微妙というより、できない。
なんせラーメンも水の量をはかって作ることさえできていないほどだから。^^;
「今回、ラーメンの味が濃い」と言う場面があるんだけど、そのときにやっとおいしいラーメンを作るにはパッケージに記載のある水の量で作るというのを知るんだよね。
シノアキはラーメン好きで「うまかとよ」をよく食べているけど、水の量、すごくいい加減に(アバウトに)作っていたんだね。
そりゃ、毎回、味の濃さ、変わるはずだわー。
ちなみに「うまかとよ」はシノアキの大好物の九州のとんこつラーメンね。
そうそう、共同生活を始めて間もないころに、貫之に「うまかとよ」を勝手に食べられて、シノアキ怒っていたもんね。
貫之は、「うまかとよ」をもらう代わりに、別のラーメン「好きやもん」を入れておいたのだった。
シノアキはとんこつラーメンが好き。「好きやもん」はしょう油味のラーメン。
九州人にとっては「うまかとよ」のラーメンがどれだけ大切なのか、貫之はわかっていない!と責め立てていたもん。
「うまかとよ」は九州人のソウルフードなんだね。(^_-)-☆
だから、普段はあんなに穏やかなシノアキが、ソウルフードである「うまかとよ」を勝手に食べられてしまったので、貫之に対して責め立てたんだ。
さて、料理はだめだけど、掃除はできるのかしら?
うーーん。掃除も微妙だな。
だって、シノアキの部屋はイラスト関係の本や資料が部屋のあちこちに山積みされている状態だもん。
とっても掃除ができるような状況じゃない!
たぶん、ラーメンの水の量の一件から想像しても、掃除もほぼできないと判断した方が妥当だね。
結局、シェアハウスでのシノアキの役割は「お手伝い係」に決定!!
もうね、これしかないんだろうね。
ただ、シノアキは素直で優しいいい子ちゃんだから、指示を与えたら、ちゃんと「お手伝い」的なことはやってくれたんだよね。
例えば、お皿出して、とかね。(^_-)-☆ シノアキはムードメーカーと言うことでちゃんと役割、十分果たしているよね。
やっぱり人って得意なことと不得意なことがあるのは当たり前だよね~。
得意なことは伸ばして、不得意なことはそのことが得意な人がカバーしたらいいよね。こう考えるようになって生きやすくなりましたよ。
なーんもできん人はなにかできることを必死で探しとるんよ
ぼくたちのリメイク様よりお借りしました。実はシノアキは人の気持ちがよく分かる女の子なの。
シノアキが人の気持ちを汲み取ることができると思った理由をセリフを交えつつ説明しますね。
シノアキが人の気持ちを推し量る能力が高いなと思ったのは、美術部の新入生歓迎会の帰り道での、シノアキと恭也とのやりとりでそう感じた。
なーんもできん人はなにかできることを必死で探しとるんよ
だから恭也くんがすごいと思ってる人も
何かをどうにかしたくて必死なんだと思うよ
恭也くんはようできる子やよ
よしよし
ぼくたちのリメイクのシノアキのセリフより
そう言って、シノアキは恭也におんぶされながら、恭也の頭をなでなでしてくれたの。
シノアキから見れば恭也はなんでもそつなくこなしていくすごい人。
生きていく上で大切なことについて、恭也は全部なんでもできている。尊敬に値する恭也の行動力。
でも、恭也自身が
あそこ(大学ね)にいる人たちはみんなすごいものを持ってる。
知識や能力や情熱、才能・・・いずれ輝くだろう大きなもの
それに比べて僕には・・・何もないから
ぼくたちのリメイクの恭也のセリフより
この恭也の弱音を聞いたシノアキは、「意外やね」と言って、「恭也くんっていろんな事ができる人やし、そんな悩み全然わからんかったよ」と伝える。
こうやってシノアキは人の気持ちを推し量ることができる女の子だから、言葉だけではなく、「よしよし」と言いながら頭をなでるという所作もできたんだろうな。
「よしよし」って頭をなでてもらうと、これって本当に気持ちが落ち着くんですよね。
頭をなでる行為を 自然にさらっと行えるシノアキってすごい!ってなったシーンです。
実際、恭也自身も、ちょっと驚き戸惑いつつも、シノアキに頭をなでられて事によって、穏やかな気持ちになっていたもんね。
シノアキって日常生活の生活能力はポンコツでダメダメだけど、人の気持ちに寄り添うことはとても得意なんだと思います。
(シノアキ本人はその所作が相手に対してどーの、こーのという計算抜きでやっていることなので、自然にできてしまうんだろうな。そんなシノアキだからこそ、恭也も心があったかくなったんだろうね。)
シノアキの名場面・名シーンについて
ぼくたちのリメイク様よりお借りしました。シノアキ自身にはやっぱり人よりもすごく熱い情熱があるんだなと感じた場面がある。
恭也がシノアキに、「君ならできる」と言って、イラストの依頼をする。
シノアキは「恭也くんの期待に応えるけんね」と言って、取り組むんだよね。
すごい無茶ぶりの内容だったのに、恭也の期待に応えるために一生懸命がんばるシノアキ。
結局、シノアキは絵を描くレベルがすごく高いから、恭也の依頼をものの見事にクリアーしてしまう。
(さすがプラチナ世代の超有名イラストレーターの秋島シノだよね。)
でもね、シノアキ自身は本当は全然自信をもっていないの。
未来では、恭也はろくな人生ではないから、10年前にタイプスリップして、プラチナ世代のシノアキたちに少しでも追いつけたら、と言う気持ちで取り組んでいることなんだけどね
ただ、シノアキは恭也が未来からタイムスリップして大学生になっているとは知らないから、
「これで恭也くんがすごい人だってことはよくわかったから、もっともっと勉強して正面から恭也くんをびっくりさせるけんね!」と言って、恭也の仲間に入れる自分になる!と言ってやる気を見せていたよね。
さすがプラチナ世代!
もっと上手くできる
もっと面白くできる
もっとより良い作品をつくることができるという思いがシノアキの中からふつふつと湧いてきたのでしょうね。
まとめ
ぼくたちのリメイク・シノアキの名言は、・お手伝い係「うまかとよ」
お料理も掃除もほぼほぼ何もできないシノアキはお手伝い係。
シノアキは九州人のソウルフードである「うまかとよ」が大好き。
貫之に勝手に「うまかとよ」を食べられた時には相当怒っていた。それほどまでに「うまかとよ」が大好きで大切!と思っているシノアキ。
また、シノアキを見ていると、家事全般ができなくっても全然大丈夫、生きていけるんだということがわかります。←褒めていますよー!
・なーんもできん人はなにかできることを必死で探しとるんよ
シノアキ自身がほぼほぼなにもできない人だからなのかもしれないけれど、シノアキは人のことをよく観察しています。
それに観察していて、その内容もほぼほぼ合っている。
のほほんとしている、おっとりさんのシノアキだけど、人のことを分析する能力はすごく高いのかも。
そして、人に対しての接し方も優しくてあったかい。本当にシノアキっていい子だよね~。
ドジだけど憎めない可愛い女の子がシノアキなんだよ。
シノアキの名場面は、
恭也がシノアキに、「君ならできる」と言って、イラストの依頼をする。
シノアキは「恭也くんの期待に応えるけんね」と言って、取り組むんだよね。
すごい無茶ぶりの内容だったのに、恭也の期待に応えるために一生懸命がんばるシノアキ。
がんばった甲斐があって、恭也の依頼を、恭也の思っていたレベル以上のものを作成して、見事にクリアーしてしまうんだよね。
さっすがプラチナ世代の有名なイラストレーターさんだわ!
イラストが可愛くって、パケ買いしたマンガの『ぼくたちのリメイク』。
読みすすめる内に、どんどん惹き込まれていった。恭也とシノアキのやり取りが可愛すぎて、キュンとなる場面もあった。
このマンガはラノベが原作となっているから、今は原作小説を読んでいます。やっぱり原作はいいわ~。←ハマると原作に当たりたくなるのよね
ちなみに私がパケ買いしたのはこちらのマンガの方です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~