『ブルーピリオド』には金髪で軟骨にピアスをあけている不良くんが登場します。
不良と言っても成績優秀であり、愛嬌もあるから、人気者の不良である矢口八虎(やぐちやとら)。
毎日を退屈そうに過ごしていた八虎が森先輩の大きな絵と出合ったことがきっかけとなり、絵を描くことに夢中になっていきます。
今回は、そんな美術に目覚めた矢口八虎にスポットをあてて、八虎の名言について解説していきます。
目次
ブルーピリオド・矢口八虎の名言!
✨新商品✨
— ブルーピリオドミュージアムショップ (@BlueperiodM) July 28, 2021
ドットグラフィカルTシャツが発売になりました!「ブルーピリオド」第1話、1コマ目の八虎のイラストをドットにくり抜いたポップなTシャツです。袖にはショップのロゴが入っています。
・ホワイト:https://t.co/8z1tEsoBJo
・ブラック:https://t.co/WqqmMfVHfa pic.twitter.com/vn2oJjB7JV
八虎は早慶に楽勝で合格できるほどの学力を持っています。
八虎は、勉強も人とのコミュニケーションもゲームのレベル攻略のように、人一倍勉強のために時間を使ったり、相手が望む言葉を発してその場を楽しませたりしています。
八虎にとったら、勉強も人との付き合いもポイントを押さえて、ゲームのようにクリアーしていくだけのものだった。
でも、ある日森先輩が描いた大きな絵を見たときに、八虎の美術に対する捉え方がどんどん変わっていったのだ。
八虎が絵を描くことを通して、八虎が発するセリフが「それいい言葉、名言だわ」と思うものがいくつも出てきます。
八虎が発した言葉で名言だわと感じたものは以下の通り。
「理論は感性の後ろにできる道だ」
「自信を持てないことを恥ずかしいって思うくらいならソレ受け入れて戦略練る方が俺に合ってる」
「好きなことをやるって、いつでも楽しいって意味じゃないよ」
「後悔はないですよ。反省は死ぬほどあるけど」
実は上記以外にも「これ八虎の名言だよな」と思うものはあるのですが、今回は特に私の心に響きまくった4つについてあげておきますね。
では、これらの名言がどのような場面、シーンで言われているのかを丁寧にみていきましょう。
名場面・名シーン考察と絵を描くことについて
矢口八虎みたいに成績が良くて人気者なのに、虚無感に襲われていることで、人はどんなことで悩みを持つのか、わからないものだな、と思いました。普通に八虎をみていたら、十分楽しい学校生活だよねって思っちゃう。
虚無感を抱えていた八虎が一枚の絵に出合ったことによって、美術の道へとハマっていく中での八虎の発した言葉で、私の心に響きまくったセリフについて見ていきますね。
八虎が試行錯誤しながらも自分の絵を描けるようになっていく中で、だんだんと人としても成長していく姿もジーーーンとくるものがありました。
では、それぞれの名場面、名シーンを解説していきます!
「理論は感性の後ろにできる道だ」
一流への道の方法は本に載っている。でも、本に載っているのは残念ながら理論。理論が載っているだけ。
求めているのは、「方法論」。方法論的なものは残念ながら載っていない。
だから、試行錯誤して、どうやればいいのか、どのようなことを学べばいいのかをやっていく。
そうです。行動していくということ。試行錯誤しつつ行動あるのみ。
そして、なにかの拍子に行動していたことによって、うまくいくというか納得できるものが出来上がることがある。
それこそが、「理論は感性の後ろにできる道」なのだ。
八虎のように、手を動かし続けたからこそ、八虎の理論が出来上がっていったのだと思われます。
行動・行動・行動、行動すべし!ってことなんでしょうね。
「自信を持てないことを恥ずかしいって思うくらいならソレ受け入れて戦略練る方が俺に合ってる」
入試の課題をこなしていく八虎。決して順調に課題をこなせていたわけじゃない。
八虎はすごく苦しい時期もあり、もがいてもがいて、どうしようもなくなって低迷していた時期もある。
それらの苦しい時期に、八虎は自分と向き合うことができた。
きっと、龍二と一緒に海に行くという行動をして、龍二のいる場所(気持ち的なもの)に八虎も立てたことによって、八虎自身が自分と向かい合うことができたのだ。
この海での経験によって、八虎は自分自身の戦い方を見つけることができたのだ。
「恥ずかしいは弱さじゃない」という本当の意味を八虎自身が感じ取れたことが、八虎自身を強くできたのだと思う。
好きなことをやるって、いつでも楽しいって意味じゃないよ
八虎があるとき、渾身の一枚の絵を仕上げた。その絵は、周りからいい評価を得られた。いい評価をもらえて嬉しかった八虎。
でも、その次の課題作品のときには、「以前の絵の焼き直しですね」と言われてしまい、いい評価を得ることができなかった。
評価を得られなかったことで、今まで一生懸命努力してしてきたことが報われず、否定されてしまったと受け止めてしまった八虎。
追い打ちをかけるように、八虎が帰宅したときに、母親が電話相手に向かって「好きなことだから頑張れるんじゃない?」と話している声が聞こえてきたのだ。
その母親の言葉に対して、答えたセリフがこれなの。
「好きなことをやるって、いつでも楽しいって意味じゃないよ」
好きな絵と格闘する八虎。
自分が好きなことはとってもとっても大きなエネルギーになる。
でもね、その大きなエネルギーがあることと、楽しいことはイコールではない。
好きなことを仕事にしたのに辛くなってしまったり、自分の好きなことだから耐えられるでしょと他人からは言われるけれど、それは違うと思う。やっぱり別物。
好きを選んで進んでいく道は、楽しいことばかりあるように思われがちだけど、下手をしたら好きではないことをやるより辛く苦しい場合もあるという認識が必要。
そうしないと、八虎のお母さんのように「好きなことだから頑張れるんじゃない?」と言われ、凹んでしまうかもしれません。
ただ、辛く苦しいこともあるとわかっていながらも、好きの方を選んでしまうことも往々にしてありますよね。(^_-)-☆
八虎~、がんばって!って応援したくなる場面。
後悔はないですよ。反省は死ぬほどあるけど
受験前には「本気で楽しんで、努力して、ダメだった時が恐ろしい」と怯えていた八虎。追い打ちをかけるように三日間かけての二次試験。
体調不良で一日目はほぼダメダメだった。
でも、いろいろな出会いと問題の困難を乗り越えて成長した八虎だからこそ、試験を諦めることなく最後までやり切ることができた。
そして、すべての受験が終わった後、佐伯先生に試験の手ごたえを聞かれて、答えたのがこのセリフ。
「後悔はないですよ。反省は死ぬほどあるけど」
なんかね、八虎自身が、自分の力をすべて出し切ったと実感しているからこそ、言えたセリフなんだろうと思います。
八虎の顔は清々しい表情だったから。
苦しみながら絵を描いていた時期もあった八虎。
その苦しい時期を乗り越えたからこそ、受験の時に出し切ることができた。
だから、今の自分にできることをやりきったという満足があるからこそ、後悔はないと言えたのでしょうね。
八虎がこのセリフを言っているときって、なんかかっこいいよね。
すごく成長した八虎を見たような感覚になって、こちらまで嬉しい気持ちになった。
まとめ
ブルーピリオド・矢口八虎の名言は、・「理論は感性の後ろにできる道だ」
・「自信を持てないことを恥ずかしいって思うくらいならソレ受け入れて戦略練る方が俺に合ってる」
・「好きなことをやるって、いつでも楽しいって意味じゃないよ」
・「後悔はないですよ。反省は死ぬほどあるけど」
名場面・名シーンの考察と絵を描くことについては、前述したとおりです。
八虎の名言の中で、私が一番感動したのはこの名言を言うシーンです。
「理論は感性の後ろにできる道だ」
理論は感性の後ろにできる道だってことは、自分自身が試行錯誤してやってみたことによって、納得できた作品ができたときに振り返ってみると、道ができていたという感じ。
これって、八虎の作品作りのことだけじゃなくて、私たちの生活の中でも言えること。
学校の勉強にしたって、資格取得のための勉強にしたって、お料理作りでもお菓子づくりにで、はたまたカメラの技術を習得することにおいても、なんにでも共通して言えること。
ただ、その試行錯誤しているときに、自分自身が「これをやっていて大丈夫なんだろうか?」「このやり方で合っているのか心配だ」とかいろいろと不安なことが浮かんできて、行動自体が止まってしまうことがある。
行動を止めてしまったら、何もやっていないことと一緒なのでよろしくない。
私自身も試行錯誤をしていて、なかなかうまくいかないときにはすごく不安になって、行動できないことがある。
でも、八虎の「理論は感性の後ろにできる道だ」という言葉で、試行錯誤してやっていると、そのうちおのづと納得できるようになるということなのだと解釈をして、行動を継続できるようにしている。
もしあなたが私のように不安になって行動を止めてしまっているようなら、八虎の「理論は感性の後ろにできる道だ」という言葉で、「行動を継続」するパワーにしてみませんか?
『ブルーピリオド』の八虎の名言でかなり私は救われた部分があります。なんかね八虎の名言は私にパワーを与えてくれる名言なんですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~