『ブル―ピリオド』のアニメにハマっています。
美術ってよくわかんないな、と思っていましたが、この『ブル―ピリオド』のアニメを見るようになって、関心を持つようになりました。
『ブル―ピリオド』に登場する男子が個性的でかっこいいのも、ハマった理由です。
ハマったのはいいけど、そもそもブル―ピリオドってなんなんだろう?という疑問が湧いてきました。
今回は、そんな素敵なアニメの『ブル―ピリオド』の意味について、解説していきます。
また、美大生のリアルな声が描かれている理由についても紹介していきます。
目次
漫画ブル―ピリオドの意味を解説!
TVアニメ『 #ブルーピリオド 』
— 『ブルーピリオド』公式 🎨 10月1日よりTVアニメ放送開始 (@blueperiod_PR) October 7, 2021
第1話「絵を描く悦びに目覚めてみた」放送❗
📺TV放送
AT-X
10月7日(木)21時00分より🎨
▼あらすじはこちらhttps://t.co/k7DBMk8vgw pic.twitter.com/zfVnG89ZMx
ブル―ピリオドと聞いて、あなたは何を連想しますか?
美術に関心の高い方がイメージするものと、美術にあまり関心がない方がイメージするものは異なってきそうです。
ちなみに、私は後者になります。
では、「ブルーピリオド」の意味について解説していきますね。
ブルーピリオドの意味は?
美術に関心の高い方は、ブル―ピリオドと言えば、パブロ・ピカソ!と連想されると思います。そうですね。青の時代!
(美術にあまり関心がない私にとっては、「青の時代・・・??」って感じです。)
では、「青の時代」について述べていきます。
画家のパブロ・ピカソが1901年から1904年の間に制作した作品を定義するために使用される用語が「青の時代」です。
ピカソが青や青緑の色合いのモノクロームの海外を描いた。
青い背景に、裕福には見えない人たちが不健康そうに描かれている。
その不健康そうな人たちの絵は、見る側をズシーンと気持ちが滅入るような憂鬱(ゆううつ)な気分にさせる。
ピカソ自身が、「青の時代」の頃、精神的に苦悩していたのが反映されているのです。
ピカソ自身が20歳あたりなので、青年期で苦悩する時期とも重なりますね。
(青年期のころは人は苦悩する時期ですものね。)
よって、「ブルーピリオド」の意味は、ピカソの「青の時代」のことなのです。
漫画ブルーピリオドのタイトルの意味を解説
漫画『ブルーピリオド』のタイトルの意味についても解説していきます。さきほど、「ブルーピリオド」の意味は、ピカソの「青の時代」のことと説明をしました。
ピカソが20歳前後の頃、青年期ということもあり、精神的に苦悩をしていました。
『ブル―ピリオド』に登場する八虎や龍二、世田介、桑名マキなどもそれぞれが苦悩する姿が描かています。
八虎は高校2年生なので、青春時代真っ只中。八虎を筆頭に龍二たちがそれぞれの立場において悩んでいる様子が丁寧に描れており、ピカソの「青の時代」と重ね合わさっています。
青春時代は不安を抱えつつ、いろいろと苦悩する時代ですからね。
『ブル―ピリオド』は、ピカソの「青の時代」から名付けられたと言うことです。
青の時代 Blue period ブル―ピリオドですね。
美大生の苦悩がリアルな理由は?
美大生の苦悩が本当にリアルに描かれている『ブル―ピリオド』。なぜここまでリアルに描くことができるのだろう?
『ブル―ピリオド』の作者である山口自身の苦悩が八虎を媒体として描かれているからではないだろうか。
例えば、自己紹介をするシーン。
藝大の教授たちの前で入学前に描いた作品を紹介する。
八虎は教授から「コレから先どういう作品を作っていきたいの?」と突っ込まれ、どうしたいのかわからず返答に困ってしまっていた。
藝大に入学して、絵を描くことを学ぶ学科に入って、さあやっていくぞ!と思っていた矢先に、「どういう作品を作っていきたいのか」を問われてしまった。
八虎自身はどういう作品を作っていきたいのかはこれからいろいろな作品を描いていって決めていくのではないかと思っていたはず。
それを入学早々問われてしまい、迷い始めてしまう。
作者の山口自身も入学早々、教授から言われた言葉に対して、「どうしていけばいいのだろうか?」と悩み苦しんだのだろう。
山口つばさは東京藝大出身?
『ブル―ピリオド』の作者である山口つばさは東京藝大出身者だ。山口自身がマンガ大賞2020の贈賞式の際に、次のようにコメントしていた。
「藝大に入って1年生の時に、何を描いたら良いか分からなくなってしまったんです。そこで、自分が好きだったものの原点に戻ろうと思い、マンガを描き始めました」
2021/05/28 Yahooニュースより
作者の山口自身が「何を描いたらいいのかわからなくなってしまった」という体験をしているからこそ、マンガ『ブル―ピリオド』の八虎の苦悩が妙にリアルに読み手に伝わってくるのが理解できた。
あぁ、そうだったんだ、と納得できた。
八虎の苦悩は作者の苦悩だった
八虎の苦悩は、山口自身の苦悩でもあったわけだよね。美術が好きで絵を描いていたはずなのに、藝大に入学して何を描いたらいいかわからなくなってしまった。
これって、自分自身に置き換えてみても言えることですよね。
自分が好きだと思っていたことが、ある日、何かをきっかけに好きだったはずなのに、何をしていいのかわからなくなる。
きっとあなたにもそのような経験があると思います。
どうしたらいいんだろうと悩んだ経験があるからこそ、『ブルーピリオド』で八虎や龍二たちが悩む姿が自分自身が悩んだ経験と重なって、より感情移入をしてマンガを読み進めてしまうのかもしれませんね。
まとめ
ブルーピリオドの意味については、パブロ・ピカソの「青の時代」を表しています。ピカソは「青の時代」に精神的に苦悩していた時代であり、『ブル―ピリオド』に登場する八虎や龍二、世田介、桑名マキなどが青春時代にそれぞれが苦悩する姿を丁寧に描いています。
また、美大生の苦悩がリアルな理由については、
・山口つばさは東京藝大出身であり、作者本人自身が「藝大に入って1年生の時に、何を描いたら良いか分からなくなってしまった」から。
・八虎の苦悩は作者の苦悩だったから。
山口つばさ自身が、美術が好きで絵を描いていたはずなのに、藝大に入学して何を描いたらいいかわからなくなってしまった経験があり、その実体験を八虎自身に重ねて描いているから、美大生の苦悩がリアルに描かれているのだ。
アニメにハマると、原作にあたりたくなる性分の私。
『ブルーピリオド』を読みだしたら、思っていた通りドツボにハマりました。
美術好きもそうでない人もハマるマンガですよ。心に突き刺さる言葉もあり、感情移入できるマンガです。
また、次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~