『ブルーピリオド』でははちが付く登場人物が3人出てきます。
88コンビの、八虎と八雲。
「はち」が付くなら、俺もそうだ!と気づいて、3つバチじゃねーかっていい出してましたね。
たしかに、八虎、八雲、鉢呂(はちろ)で、ハチつながりだもんね。
今回は、こんな「ハチつながり」で3つバチじゃねーかといい出したはっちゃんこと鉢呂健二にスポットをあてて、彼の名言について解説していきます。
目次
ブルーピリオド・はっちゃんこと鉢呂健二の名言!
努力できるのは才能なのか否か?について鉢呂さんが答え出してた。#ブルーピリオド のコマ https://t.co/ziaY2dzEgz pic.twitter.com/Tv6bSHbgJg
— 西村創一朗 | 複業研究家・カタリスト | 『複業の教科書』著者 (@souta6954) January 23, 2021
はっちゃんこと鉢呂健二は、八虎が渋谷についての考えがまとまらないときに、相談にのってほしいと八虎が頼っていった藝大1年生の同級生。
はっちゃんはパッと見た感じではガラが悪いおにーさんに見えてしまう。
ガラが悪いように見えてしまうけど、実際は優しいの。
八虎が悩んでいることについても相談に乗ろうとしてくれる。
結局は渋谷についての相談は、はっちゃん自身が出身地が東京ではなく新潟県だったために、八虎の相談事には土地勘がなくて乗れず、八虎が考えつく程度のアドバイスしかもらえなかった。
そんな土地勘のないはっちゃんの名言はこちら
・「すぐに役に立つものだけが良いものじゃないよ」
・「努力できるのは才能だからね」
では、これらの名言がどのような場面、シーンで言われているのかを丁寧にみていきましょう。
名場面・名シーン考察と鉢呂健二の努力と才能とは?
鉢呂健二はぱっと見た感じでは、ガラのよろしくないおにーさんに見えてしまう。でも、実際に話してみると、相談事にも丁寧に答えてくれる優しい人であることがわかる。
(人は外見で判断しちゃいけないよってことね。)
では、はっちゃんこと鉢呂健二の名場面、名シーンを解説していきます!
すぐに役に立つものだけが良いものじゃないよ
八虎が「渋谷」についての意見をはっちゃんに聞きたいのに、なぜか八虎、八雲、はっちゃんの3つバチで魚釣りをすることになってしまったシーンでのセリフ。「すぐに役に立つものだけが良いものじゃないよ」ってセリフはたしかにそうだよな~と思える。
そういうものの方(すぐには役立つものではない物)が長い目で見たら大事だったりするのも理解できる。
まさしく、はっちゃんが例えたように、美術においても、すぐに役立つものではなくて、ずっとやっていくうちに大事なものが見えてくるというものなのだろう。
はっちゃん、見た目の印象とはずいぶん異なり、物事について本質の部分を丁寧に見ることができる人なんだなって思えた。このギャップにやられてしまうわ。はっちゃん、いい人だわ~。
努力できるのは才能だからね
はっちゃんの「努力できるのは才能だからね」というセリフに八虎がむっちゃ反応した。努力できるのは才能だって思います?と聞いてきた八虎。それもかなり食い気味に聞いてきていたね。
はっちゃんは、努力できるのは才能だと返していた。
はっちゃんの意見に対して、モモちゃんは、「努力は努力やもん」と言っていた。
うーん。人によって受け取り方はさまざまだね。
「努力できるのは才能」って言われると何もやってないって言われているみたいだと感じてしまう八虎。
はっちゃんは八虎と世田介とが「才能」と「努力」について捉え方が異なって、言い合っていることを知っていた。というか面白がっていた。
「努力は才能」派は、努力にかけたコストのことを言っている。
「努力できるのは才能」派は、その人の性質のことを言っている。
だから、論点が全く違うと言うこと。
人間は見えてる結果でしか判断できないから。
ブルーピリオドのはっちゃんのセリフより
はっちゃんが言う「努力」と「才能」については、「努力は才能」派と、「努力できるのは才能」派とに分けて説明をしてくれていた。
でも、はっちゃんは「努力」と「才能」という言葉に囚われすぎているといって根本的なことを指摘してくれた。さすがはっちゃん、物事の本質を見ているね~。
たしかに、実際にすごい人がいたときに、「あの人は才能があるから」「私もやればできたことだ」というのは賞賛や批判で、無神経に一言で片づけてしまうことは多々あるように思う。
本当はその人本人に話を聞いてみると、私よりずっとずっといろんなことを考えていたり、捉える視点のセンスがずば抜けて良かったりすることがわかる。
自分の感情(「その相手に負けたくない」とか)が優先してしまって、相手が何を言いたいのか理解しようとしていないのではないか。
八虎と世田介においても、自分たちの感情が優先してしまい、相手が伝えたいと思っているメッセージを理解しようとしないで、互いに意見を言っていたから、互いに理解できなかったのではないか。
八虎がはっちゃんに「渋谷」について質問するシーンは『ブルーピリオド』8巻に掲載されています。
まとめ
ブルーピリオド・はっちゃんの名言は、すぐに役に立つものだけが良いものじゃないよ
努力できるのは才能だからね
名場面・名シーンの考察と絵を描くことについては、前述したとおりです。
はっちゃんの名言の中で、私が一番感動したのはこの名言を言うシーンです。
「努力できるのは才能だからね」
このセリフ、あなたはどう思いますか?
努力できるのは才能だって思いますか?
私は努力できるのは才能であるのとはちょっと違うかな、と思います。
努力できるのは能力だと思うの。
やったらできるんだ!と信じられる力って言ったほうがしっくりくるかな。
すぐに結果は出ないけれど、つづけていたらそのうちできるんだ、と信じられる。信じているから継続してやっていける。
これは、やったらできるという成功体験を経験している必要がある。
最初はできなかったことが、ずっとやりつづけていたら、できた。そして、できたことを、親が「よくやったね!」「すごいね!」と褒めてくれて、嬉しい気持ちになった。
こういう嬉しい気持ちになった体験が積み重なったことで、「やったらできるんだ」ということを実体験し、やっていける力が身につく。
この成功体験があるかどうかが大きな決め手であるように感じている。
だから、私にとっては、「努力できるのは才能だからね」のはっちゃんのセリフは、「努力できるのは能力だからね」と言われたほうがしっくりくるんだよね。
でも、大筋でははっちゃんが言っている通りだと感じるので、そうだよねってその場面を読んだときにうん、うんってうなづきながら読みすすめていましたね。
『ブルーピリオド』って、美術に関する物語だけではなくて、人が生きていく上での大事なヒントを登場人物が語ってくれます。生きづらさを感じている人にとっては生きていく上でのヒンになるようなことも書かれていますよ。全巻セットで購入してよかった!と思えるマンガです。読みだしたらあなたもハマりますよ(^_-)-☆
人と人との関係性についても考えさせられますよ。オススメのマンガです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~