『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』、いよいよ地上波で放送されますね。
8月7日地上波発での放送、楽しみですね。金曜ロードショーで放送されます!
この映画は、菅田将暉さんと広瀬すずさんが声優を務めたことで話題の映画となりましたよね。
映画を見た感想では、「意味不明」「ラストがよくわからない」という意見が多数。
そこで、今回は、『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』について結末・ラストをネタバレをしつつ考察をしていきます。
目次
打ち上げ花火下から見るか横から見るかのネタバレ
お話の内容がわかっていないと「???」となるので、簡単なあらすじを紹介します。夏休み、とある海辺の町。花火大会をまえに、「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」で盛り上がるクラスメイト。そんななか、典道が想いを寄せるなずなは母親の再婚が決まり転校することになった。「かけおち、しよ」なずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするのだが、母親に連れ戻されてしまう。それを見ているだけで助けられなかった典道。「もしも、あのとき俺が…」なずなを救えなかった典道は、もどかしさからなずなが海で拾った不思議な玉を投げつける。すると、いつのまにか、連れ戻される前まで時間が巻き戻されていた…。何度も繰り返される一日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は?花火があがるとき、恋の奇跡が起きる―
https://filmarks.com/movies/71392/spoilerより
どうやら、『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』はタイムループの物語。
(タイムループの映画と言えば、『時をかける少女』を思い出しますね。←ん? 古いですか・・・)
何度も時間をさかのぼって、やり直しをします。
後悔したことをやり直していくストーリーです。
(実際に自分の人生やり直せればいいのに、と思ったり、いやいややっぱりやり直しはきついなと思ったり。もちろん、やり直しなんて現実世界ではできないんだけどねー。)
映画「打ち上げ花火~」公式予告動画↓
なんか予告編を見ている限りでは、どんな映画なんだろう、みたいなと思いますね。
ちょっと切ない感じの映画になるんだろうなって予感がします。
エンディングテーマのDAOKO×米津玄師のデュエット「打上花火」↓
DAOKO×米津玄師のデュエット「打上花火」は、本当にいいですね。
このMVはね、映画の世界観を理解するうえで重要ですよ。
映画がわかりにくいって言われている方には是非ご覧になっていただきたいMVですね。
予告編と合わせて、こちらのMVもみましょう。
タイムループ系の青春恋愛映画なのか?
主人公たちは偶然海で見つけた「もしも玉」を使って、次々と「もしも」の世界=平行世界へと冒険を進めていきます。なずなと典道の衝動的な家出(かけおち)の過程で、典道は「もしも玉」を3度投げ、現実世界から「もしも」の平行世界へと少しずつズレていくんですよね。
玉を投げるたびに加速度的に深まっていく典道となずなの二人だけの虚構の世界。
映像表現が圧巻!さすが日本アニメ
すごく丁寧に描かれていて、まるで写真のようですよね。
花火のところもすごーく綺麗だったけど、私はこのチャリンコに二人乗りしているシーンが好き。
もうね、この映画の圧倒的な映像表現と映像美術に脱帽!
ハリウッドなど、世界のアニメーションは3Dアニメが主流となっていますよね。
そんな中でも、2Dのアニメで制作しているこの映画。
こんなにむちゃくちゃ綺麗な映像表現ができるんだ、と圧巻です。
。
打ち上げ花火の映画は、主人公たちの状況や心情を説明するセリフはやけに少ないな、という印象があります。
それは、「映像で語る」ということに重きを置かれた映画だったから。
映像表現が圧巻だからこそ、セリフが少なかったのかもしれませんね。
映画の結末・ラストが意味不明なのはなぜ?
映画の結末・ラストが意味不明だー!という意見が多い。もうちょっとかみ砕くと、この部分がよくわからん!ってなっているようです。
なぜ、なずなはいなくなって典道も消えてしまったの?結末・ラストが意味不明!
というようにラストがよくわからないということでも有名になった打ち上げ花火の映画。苦笑
結局どうなったのかといえば、ズバリ
なずなは転校したからいないんだよー。
典道は学校サボって、なずなとの思い出の場所で感傷に浸っているんだよー。
なぜ意味不明になってしまったのか
典道がもしも玉を使って、願望世界で何度もやり直しをしているので、そのやり直しをしていることを理解していないと、全く映画の話が「わけわかんない」状態になっていきます。もしも玉で何度もやり直しているんだという視点で見ていると、
あー、今はもしもの世界だな。
今は現実の世界だな。
というのがわかってきます。
(このことがわからずに映画をみていると、そりゃお話の内容がわけわからん!ってなるよね。^^;)
現実世界ともしもの世界の見分け方
今回の映画のキモは、「もしも玉」だよね。
現実世界と、もしもの世界。
これね、しっかり見ていると気づくんですよ。^^
(なんとがギリで気づけた人➡私ーー;)
現実世界と、もしもの世界では、回転する方向が違っていたんですよ!
なずなと典道が現実世界にいる時は、「時計回り」に回転しています。
もしもの世界に入ったら・・・
入った瞬間から、「反時計回り」に回転するんですよね。
例を出すと、風車や灯台、もしも玉を3回目に投げた時の空間のうずまきは左回り(反時計回り)に回っていたのです。
(えー、そんなん気が付かんかったわーって方は、8月7日金曜ロードショーで打ち上げ花火の映画が放送されるので確認してみてくださいね。(^_-)-☆)
ラスト直前の、酔っ払った花火職人が海辺に落ちていた「もしも玉」を花火と間違えて打ち上げて破壊してしまう直前から、空間に回るうずまきが「時計回り」に戻っていったんです。
これって、なずなと典道がいる「もしもの世界」からだんだんと「現実の世界」に戻ることを示唆しています。
うずまきが「時計回り」に回っていったからよ。
ねっ、こういう視点で映画を見直してみるとなかなか面白いでしょ。
この回転方向の違いに気づいていると、映画の流れがわかり、意味不明からは回避できますよ。
映画の結末・ラストはどうなったのか?(ネタバレと考察)
結末・ラストは、2学期が始まって朝のホームルームで出欠を取られている時、なずなの名前は呼ばれない。典道は呼ばれたが、クラスにいなかった。
そして、このあと、エンドロール!
映画を見ている人は、「えっ???」という状態になったはず。^^;
いろいろな解釈がでてましたよね。
家でサボっていた
一緒にどこかへ行ってしまった
駆け落ちという形で死を選んでしまった などなど
あなたはどのように解釈しますか?
私の勝手な解釈は以下の通り。
結局、映画の結末・ラストで、なずなは自分の運命を受け入れた。
受け入れたというか、受け入れざるを得ないと悟ったといった方がしっくりくる感じがする。
(母親と一緒に引っ越すということを受け入れた)
一方、典道の方は、なずなに「お別れ」のキスをされて、未だに心がフワフワしていて状況整理ができずにいる状態。
(中学生の思春期真っただ中の男子と女子の心の成長具合がはっきり違うことがうまく表現されているシーンだなと個人的に思います。)
そのような整理のできない状態のまま、夏休み明けの9月1日になってしまった。
心の整理ができずに、もやもやと言うか、なんとも例えがたい心境の典道はなずなとの思い出の海岸に行った(のではないかと推測)。
なずなにお別れのキスをされたこと、なずなが引っ越してしまったことなどを含めて、心の整理をするために一人の時間が欲しかったから。
この心の整理をするためには、やり切れない自分の気持ちを学校を欠席するというプチ反抗的な態度として表したのだと思います。
私の考察、どうかしら?
賛成してもらえる方、いらっしゃったらコメントお願いします。(ぺこり)
まとめ
打ち上げ花火の映画は賛否(否が圧倒的に多いが・・・)が分かれる映画だということ。・映像はむちゃくちゃ綺麗で、さすが日本のアニメ制作会社の映画だなと納得。映像世界に浸ることがことができるいい映画。
・ストーリーは、現実世界ともしもの世界があり、どの世界にいるのかを理解できていれば、映画は楽しめる。
(映画を良い意味で評価している人は、この「どっちの世界」の話なのかを分かっている方たち)
・結末・ラストが意味不明!という意見が多いのは「オープンエンド」型のエンディングとなっていたため、観ている人たちに最後の解釈が委ねられてしまったため。
(最後がどうなったのかまでちゃんと描いてほしいと思っている人にとっては、「よくわからん映画」という印象だけが残ってしまっている。)
・タイムループ系の映画のため、この手のものが苦手な人が見ていると、本当に「わけわかんない」ってなってしまうので、注意が必要な映画。
私個人としては、悪評が高い映画だと思っていた割には、それほど悪くはなかった。
(悪評が酷すぎたので、どれくらい酷いんだろうと予想してみたからかもしれない。)
とにかく映像が綺麗なので、アニメが好きな人、映像に関心がある人には良い映画だと思います。
オープンエンドの作品は、終わりが決められていないから、結末を観客に委ねられるので、ハッピーエンドにもバットエンドにもできますよね。
『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』の結末について、家族や友人と話し合うと、その人の人となりが見て取れるので、面白いですよ。^^
私は8月7日の金曜ロードショーを親子で見て、後で感想を言い合いたいな、と計画しています。
(子どもが金曜ロードショーを見てくれたら、の話ですがね。(^_-)-☆)
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~