※画像は、yuriko.or.jp様よりお借りしました。
2020年東京都知事選が6月18日に告示されました。
小池氏との同姓同名の候補をホリエモン新党から都知事選に立候補した立花孝志代表が予告されてましたね。
なんかいろいろな作戦をひねり出されている印象を受けましたが・・・。
今回は、同姓同名の立候補者がいた場合、どうやって票を区別するのかについて解説していきますね。
目次
同姓同名の票を区別する方法は?
同姓同名の候補者がいた場合、候補者同士の区別がつかなくて困りますよね。現職の小池氏と新人の小池氏、同姓同名の候補の場合、投票時に区別がつかない!
そんな場合はどうしたらいいのでしょうか?
答えは、「なんらかの方法で区別できるようにする」ということです。
名前は同姓同名で全く一緒なので、名前以外で二人を区別できるもので区別していきます。
例えば、年齢であったり(もちろん年齢が異なった場合ね)、現職なのか新顔なのか、とか。
東京都知事選で小池百合子氏と同性同名の候補者は?
ホリエモン新党から都知事選に立候補した立花孝志代表が小池氏との同姓同名の候補者を擁立すると言われていました。ホリエモン新党からは、立花氏と堀江貴文氏の秘書である斉藤健一郎氏、そしてサプライズ枠で告示当日発表するもうひとりの方が都知事選に立候補。
小池百合子氏と同姓同名の候補者を擁立できるのかどうか?
告示当日に発表されたのは、
「服部修」氏
ん?
小池百合子さん ではないの?
えっ・・・えっ?
服部修氏って一体誰なの?
服部氏は昨年の参院選・滋賀選挙区でNHKから国民を守る党公認で出馬していた46歳男性です。
実は、立花氏は、小池百合子氏以外にも、堀江貴文氏の同姓同名の方も探しておられたようです。
(なんか立花氏って、すごいなぁ。発想の着眼点がユニークですよね。^^)
今回は、小池氏と同姓同名候補は擁立されませんでしたが、もし、擁立されていた場合、どうなっていたんでしょうかね?
区別する方法:年齢併記する
年齢を書くということについては、物議を醸していたそうですよ。
(そうですよね。年齢を投票用紙に書くってのはね・・・なんかちょっと抵抗ありますよね。)
ちょっと話は逸れますが、選挙における年齢ってね、
20~40代の候補者の場合、年齢をアピールするのは売りになるんですよ。
そして、50代以降は「年齢アピール」はされず、年齢を伏せておきたくなるものなんです。
だから、同姓同名の小池百合子氏が候補者として擁立された場合は、現職の小池しは、
「小池百合子 67歳」
と連呼しなくてはならなくなる。
それって、なんかの罰ゲームみたいですよね。
今回は、結局、立花氏が「小池百合子」の同姓同名の候補者を擁立できなかったから、上記のような心配事は杞憂に終わりましたけどね。
区別する方法:現職か新顔かを併記する
小池百合子 現職 とか、小池百合子 新顔 というように、どちらの小池氏なのか区別できるように書くということも可能です。先程の年齢併記よりも、ずっと抵抗が低いように思いませんか?
現職なのか、新顔なのか。
このように、区別してどちらの小池百合子氏なのかがわかるようにするわけです。
区別するための併記をしない場合は?
なんらかの「併記」をすることにしても、ある一定数は「併記しない」方が出てきますね。そんな場合はどうなるのでしょうか?
実は、どちらの小池百合子氏なのかがわからない票、判別できないような票は票を分け合う「案分」をするんです。
案分ってなぁに?と思われた方、説明しますね。
案分は、単純に半分ずつに票をわけあうことではありません。
2人の候補者が得た票の割合に応じて、小数点以下3桁まで票を割り振ります。
例えば、判別できない票が100票あったとして、
現職の小池氏は1000 新顔の小池氏は300 とすると、
現職の小池氏は、0.769×100=76.9票
新顔の小池氏は、0.231×100=23.1票
と案分されるというわけ。
候補者が得た票の割合に応じて按分されるんですね~。なるほどって思いました。
この案分方式なら、平等ですよね。
立候補者の選挙事例について
2017年にあった佐賀県唐津市議選では「青木茂」氏という男性が2人立候補したんです。選挙戦で各陣営が、名前に加えて現職か新顔か、あるいは年齢を投票用紙に書き添えるよう呼びかけました。
呼びかけたにも関わらず、判別が難しくて、案分された票は826票あったそうです。
そして、客観性を欠くような言葉(「かっこいい方の」など)で書かれていたり、2人のどちらでもない年齢が書かれていたりした票は無効票になりました。
ちなみにお2人とも当選されたそうです。よかったですね。
ただ、開票作業をされる方たちにとっては大変な労力がかかりますね。
私なら、あれ?どっちがどうだった?って混乱しそうです。←開票作業に向いてない・・・苦笑
まとめ
今回は、東京都知事選については小池百合子氏の同姓同名の候補者は擁立できず、上記のような問題は生じなくなりました。(よかったですね。^^)
もし、同姓同名の候補者がいた場合には、2人を区別するための併記が必要となる。
・投票用紙に、「年齢」を併記する
・投票用紙に、「現職・新顔」の併記する
2人を区別するための併記をしなかった票についての取り扱いは、案分される。
こうやって、「この場合ってどうなんだろう?」と疑問に思ったことを調べていくうちに徐々に選挙について関心を持ちつつある。
同性同名の候補者が実際に立候補されているという事例も見つけることができたので、実際に起こりうるんだというのもわかりました。
もし、立花氏が本当に「小池百合子」氏の同姓同名の方を擁立されていれば、上記のような事態も生じたかもしれませんね。
2020年の東京都知事選、どういう結果になるか予想しつつ、見守っていきたいと思います。
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。