『風の谷のナウシカ』のナウシカは父親を大事にしている優しい少女ですよね。
ナウシカの父は風の谷の族長ジルです。
映画の中で族長ジルはトルメキア兵によって殺害されてしまうというなんとも悲しい結果です。
今回は、ナウシカの父親であり、風の谷の族長であるジルがトルメキア兵に殺されてしまった理由について述べていきます。
また、ジルは病気療養中の身であったことから、どのような病気であったのかについても解説します。
ナウシカの父親のジルが殺された理由とは?
ナウシカの父ジルは病気のため、すでに寝たきりの生活となっていました。
体はどんどん石化していくため、以前のようにメーヴェに乗ったり、動き回ったりはできない状態でした。
ほぼ寝たり気になっていたジル。
そんな中、トルメキア兵が風の谷を支配下に置くために攻撃をしてきました。
ジルは攻撃をしてきた軍がいることを察知し、ベットの上で剣をもって攻撃に備えていました。
ジルが剣を持っていることによって、トルメキア兵はジルが反撃をしてくる人だと思われ、殺されてしまったのです。
もし、ジルが剣を持っていなかったら・・・
反撃の意思表示をしていなければ、殺されずにすんだかもしれません。
でも、実際にはベットの上で剣を持っていた。
トルメキア兵は、剣を持っているから反撃してくると考えて、自分たちが殺される前に殺そうと思い、ジルを殺害してしまったということです。
殺害方法は、射殺されたということになります。
映画版では殺される
映画版では、上記のようにジルはトルメキア兵によって殺害されてしまいます。剣を持っていたがために殺されてしまった。
ユパのように、互いに戦うのではなく、最初に対話するという選択肢はなかったのだろうかと切なくなってしまいます。
ただ、兵士にとっては自分がやるかやられるかといった緊張状態で戦っているわけです。
だから、剣を持った人=反撃をしてくる敵の人 という認識となってしまうのでしょうね。
兵士にとっては突撃したら、剣を持ったジルが居たから、敵だと思い、反射的に銃で撃ってしまったのでしょう。
原作の漫画版では殺されない
映画ではジルはトルメキア兵によって殺害されます。しかし、原作本では少し話の展開が異なります。
原作本では、ジルは病気で亡くなります。「腐海の毒による病気によって力尽きた」となっていました。
トルメキア兵によって殺害されず、病死という形で亡くなります。
完全に石化して亡くなるということなので、腐海の毒がどんなに恐ろしいのかがよくわかります。
風の谷の族長ジルが患っていた病気と原因について
映画『風の谷のナウシカ』では、ジルは病気のため、ベットに横たわっていました。
映画の最初の方でナウシカがユパと再開したときに
「父はもう飛ぶことはできません」と話していたのが印象的です。
その発言を聞いたときに、以前はナウシカのようにメーヴェに乗って、風の谷のためにいろいろとやっていたであろうことが伝わってきました。
病気は、体がどんどん硬くなっていき、石化してしまうというものです。いずれは石化して死んでしまうという病気。
石化してしまう原因は、腐海の毒。
実は、ナウシカの母親や兄妹たちも腐海の毒によって亡くなっているのです。
たぶんジルが石化していくのと同じ病気でなくなったのではないでしょうか。
風の谷の人々、そして、その他の地域の人々も腐海の森を恐れているのは、こうした腐海の毒によって、「石化して死んでしまう」ということがわかっているからかもしれません。
腐海の毒=死
だから、腐海の森や王蟲について人々は恐れていたのでしょう。
ジル自身も身内を腐海の毒で何人も看取ってきているわけです。
自分自身も石化が進んでいずれ死んでしまうことをわかっていたのでしょう。
余談ですが、『風の谷のナウシカ』でナウシカと共に行動するテト(かわいいキツネリス)も原作本では毒によってダメージを受けて命を落としてしまいます。
原作本では「毒」によって絶命することが多いのです。
まとめ
ナウシカの父親であり、風の谷の族長であるジルがトルメキア兵に殺されてしまった理由・ジルがベットの上で剣を持っていたから。
・トルメキア兵はジルが反撃しようとしてくるのを警戒したから。
・自分たちが殺される前に殺してしまおうと反射的に銃を撃ってしまったから。
また、ジルは病気療養中の身であり、寝たきりの状態だった。ジルがかかっていた病気は、体がどんどんと石化していく病気。病名は特についていない。
・石化する原因は腐海の毒。
・石化することで亡くなったのは、ジルの妻(ナウシカの母)やジルの子どもたち(ナウシカの兄妹たち)
『風の谷のナウシカ』の原作本を読むと、映画とはまた違った世界観をみることができますよ。
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次回のブログでお会いしましょう。(^^)/~~~